小林泰三 『わざわざゾンビを殺す人間はなんていない。』 読了

 全人類がウイルスに侵され、死ねば誰もが活性化遺体(通称ゾンビ)になる世界。ゾンビになった家畜や人間は大量の旨み成分が出ているので、美味しいお肉。野良ゾンビをハントするゾンビイーターとか美味しくいただかれたりします。
 小林泰三のゾンビ物というわけで、相変わらずそこそこグロいです。そもそも、戦いながらゾンビを食べるというわけわからん集団のゾンビハントがあるので、普通にグロいです。

 途中まで読んでいて、もしかして、ミステリとしてちゃんと決着着くのか不安に思いましたが、きちんと決着がつきました。どんでん返しは殺人事件はそんなに難しくないんですが、一回ではないので、なかなか楽しめました。予想通りでも期待通りなら面白いね。
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アンドレイ・サプコフスキ 『ウィッチャー 2 屈辱の刻』 読了

 小説が面白いのでゲームも期待ができる……。

 2巻では寺院学校から魔法学校へシリが向かったり、別行動しているゲラルトさんが情報を得るために、散臭い弁護士二人組と接触したり、イェネファーとゲラルトが和解するのを想像にお任せしたり、そのまま魔法使いたちの会議に参加したり、魔法使いの諍いが起きたり、戦争が起きたりします。
 周囲では陰謀が渦巻きながらも、無事だったシリの状況もかなり追い込まれていきます。世界情勢が劇的に変化していくので、いいですね。
 ゲラルトは魔法剣士の常として中立の立場をとりたがるのですが、イェネファーと恋人であるという時点でそうはとられないし、白狼と呼ばれるほどの高名な魔法剣士なので、他の連中も積極的に懐柔しようとする。

 ウィッチャーで良いなあと思うのが、説明の際にシーンを描写するところですね。特に今回ではダンディリオンが傷を癒やすための療養をしているゲラルトに世界情勢を説明するシーンがあるんですが、その場面を読者へ口頭で説明するのではなく、テメリアの動向ならテメリア宮廷の1シーンとか、ケイドウェンならある兵士達の進軍準備の1シーンとかで説明される。ウィッチャーでは、こういう短いシーンが多く、その中に登場するキャラクターが大量にいるので、覚えるのが大変なんですが、文脈と登場人物一覧を読み取れば重要そうなのは判断できる……まあ、多少大変ですが。

 ウィッチャーはコミックも出ているので、追いかけていきたいですね。

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アンドレイ・サプコフスキ 『ウィッチャー 1 エルフの血脈』 読了

 ポーランド生まれのファンタジィ小説。スラヴ神話をベースにしているそうですが、スラヴ神話を知らないのので、どのあたりがスラヴっぽいのかはわからなかった。

 かつて魔法剣士ゲラルトというシリーズ(といっても1巻しか出なかった)でしたが、ウィッチャーは作中では魔法剣士と同義なので、同じですね。旧版との違いは訳語が変更されているのと解説が基本読書の冬木糸一さんに変更されているぐらいですね。

 まあ、旧版と合わせて2回読んだんですが、非常に面白いファンタジィ小説でした。エピソードの区切りごとに結構話が飛んで連作短編みたいな感じです。シントラの滅亡。シントラの王女であるシリを狙う連中から、ゲラルトは戦いある時は囮となる。

 魅力的なところは多いんですが、良いなと思うのは情報の伝達の格差ですね。シントラの子獅子と呼ばれるシリは、その存在が一部の人間にしか知られていない。これは生死とそもそもシントラのキャランセ女王に娘はいることは知られているけど、孫がいることがあまり知られていない。他国の特に商人やら農民といった層はそもそも情報を得る手段がない。吟遊詩人とかの旅の人から噂を知るしかない。今は生死がゲラルトによって隠されているので、特に知る手段がない。
 このウィッチャーの世界で魔法使いたちはワープもできるので、魔法使いたちはかなり情報伝達が早い。知らない人を探すのは難しいようだけど、知り合いなら魔法で探すこともできるらしい。もちろん、対策もある。そのため、王達の秘密会議の内容をそっと知って遠くにいる上位の人間に伝えることもできる。
 こういう情報格差に時代を感じる。知識を得る手段がある層は正しい知識をない層は憶測や噂しか知らない。大半の人間は知識を得る手段がないので、シリが潜んでいても気づかないどころか、疑念すら抱かない。

 あと特に面白かったのはケィア・モルヘンでのシリの生活。ケィア・モルヘンの魔法剣士達はシリを魔法剣士として育てようとするんだけど、そもそも女の子を育てたことはない。魔法剣士は特殊な薬などで変異したミュータントなのだが、そもそも女の子を正しくミュータントする手段を知らない。というか、変異に関する具体的な方法は失伝している。それでも、彼らは人を育てる方法を他に知らない。そのあたり結構無茶苦茶やってるので、魔法使いのトリスがやってきた際に激怒されるんだけど、剣技の育て方とか面白い。

 これから面白くなりそうなのはニルフガード関連。ニルフガード帝国は侵略者で、シントラを滅ぼして、今は四王国と休戦協定を結んでいるが虎視眈々と他の王国を狙っている・ニルフガード皇帝は暗躍しているし、それに対抗するために王達は暗躍する……特にシントラに多大な影響力のあるシリはめちゃくちゃ狙われているので、今後どうなるか目が離せない。

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はむばね 『お助けキャラに彼女がいるわけないじゃないですか2』 読了

 か、会話が、成立している……!?

 勘違いすれ違いラブコメの第2巻! 新魔法少女の街田好乃さんが魔光少女であると知ってしまった主人公は、ペナルティの回避方法の協力のためお助けキャラとして活動するわけですが、上にも書きましたが、2巻で登場する好乃さんとはなんと驚くべきことに会話が成立します。既存キャラクターだけの会話は基本お互い共通認識を持たない会話を続けるんですが、新キャラが話が通じる……いや、正直1巻と同じことをされても困るので、これは良い方向性だと思います。

 好乃さんとは話が通じることで、ストーリーもスムーズに進みます。まあ、1巻では通じてなくてもスムーズに進んでいましたが、ようやく人間が登場したような感動がある。

 まあ、そんなことより、この2巻で面白いなと思ったのは、転校生メインヒロインに掻っ攫われれる幼馴染ヒロインみたいな立ち位置に庄川さんがいることですね。いや、順調に仰せを重ねていく転校生ヒロイン好乃さんと主人公……焦る幼馴染(ではないが)庄川さん。非常に王道なラブコメですね……。

 いや、しかし、ここまでファッションコミュ障ぼっちな主人公は初めだな……こいつがぼっちだったという設定が一番無理あるのでは?

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5月に読んだ本

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