清野 静 『さよなら、サイキック 1.恋と重力のロンド』 読了

 超能力(重力系)を持った主人公が超能力(発火系)を持ったヒロインと出会うことで始まるボーイ・ミーツ・ガールだったら良かった。しかし、この主人公のログくんは最初から14歳の魔女っ娘の彼女持ちという贅沢な男子。というわけで三角関係ものです。本格的に三角関係が始まるのは2巻からみたいですが。

 ヒロインの一人。魔女っ娘のロンドちゃんはかつては死ぬかもしれない病気を背負っていた主人公の恋人です。しかし、病気も最近治りはじめて今はリハビリしながら、これからいろいろと頑張ろう! というところ主人公は彼女といちゃいちゃしながら、正体不明の魔女の業みたいなのと対峙します。メインはいちゃいちゃ。

 もう一人、表紙を飾る発火能力者のヒロインの軍乃ちゃんは目的のためなら多少の羞恥心をいとわず、主人公を操り、探りを入れてきたりしながら学校内や放課後に主人公といちゃいちゃしています。主人公の性欲を巧みに操り、誘導していく姿は見事です。彼女いるのにこの子といちゃいちゃするのはどうなんだ。

 主人公は超能力をぽんぽんと使って人助けをしたり、ロンドちゃんとデートしたり、ロンドちゃんの思いつきで作ったサークルに軍乃ちゃんを勧誘するために口説いたりしています。
 うん、もしかしたら男の子でも、誰にでもこういうことを言うのかもしれないけど、軍乃ちゃんに対する言動とかそれ彼女持ちが他の女の子に言っていい台詞なのかと考えさせられますね。女の子のために身体をはれるのはすごいしラノベ主人公らしいんだけど、お前彼女持ちだろ!! と思う。良い子なんだけど、彼氏としてどうなんだ。

 邪悪な大人になってしまったので、この三角関係を性欲を封じられた女の子(詳細は読んで)VS性欲で操作できる女の子という対立を感じてちょっと前者が厳しすぎる戦いなんんじゃないかと思う。うん、まあ、性欲で動かされる主人公が全部悪いことにしよう。

 基本はボーイ・ミーツ・ガール・ガールなのでいいですね。こういうの好きです。
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久遠 侑 『近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係』 読了

 親戚というのも微妙なほぼ他人の女の子と同居することで、どきどきする男子高校生を書く十年以上前からあるような青春小説。

 いまさらそれだけじゃ面白くなくね? というのは最もだと思いますが、小説で大事なのは描写。ディティールですよ。風呂上りの姿を見てどきっとしたりとか、そういうありがちな部分をきっちり書いてくれる。私生活に紛れ込む異性が気になって仕方ないけど、適切な距離のとり方がわからずに上手く動けないでいるところとか、いいですね。

 主人公以外のキャラクターの内面が伝わってくるというのはいい所でもあるんですけど、これは伝わってこないのがいいですね。主人公はどちらかというと避けている傾向があるので同居相手の内面はあまり読み取れない。彼女も居たことない高校生の男の子に女子の内面を読み取る能力なんてねえよ!
 ここまで語ってこなかったですが、物語の中心にはもう一人、幼馴染の女の子もいます。まあ、読者視点で見ればこの立ち位置なら主人公に惚れているよなあと誰でも察することができるんですが、主人公というフィルターを通すと何を考えているのか、よく見えてこなくなる。

 最大の見所は幼馴染の爆発。主人公は基本的に悪くないんだけど、恋する女の子が焦り溜め込むには十分。正直ここで終わるとかどういうことなの! 2巻で完結するようなので、そりゃあ確かにそれならここだよなと納得するけど、ラブコメが欲しかった俺はお預けを食らった気分。

屋久ユウキ 『弱キャラ友崎くん Lv.1』 読了

 これ、読書メーターではついつい自己啓発ラノベと書いてしまったのだが、改めて考えてみると逆光源氏なのではというか、プリンセスメーカー男版というか、主人公をヒロインが自分好みの男に育てらているのではないかと思い始めた。

 そう、これは自己啓発ラノベではない。(主人公)調教ラノベなんだ!!(個人の感想です)

 そうやって、ひねくれた目線で見るとなんとも魅力的なヒロインではないか。ヒロインの日南さんは不断の努力で普段の自分のキャラを作っている。なら、主人公に対しては素の自分を見せているように演技しているとは言い切れないのではないか。それが主人公に対してだけ素の姿を見せる? 主人公が大好きなアタファミが自分も大好きでそれに関する話題では自制できない? そんなラノベみたいなことがあるか!(ラノベです)
 というわけで、人生は神ゲーと言いはる日南さんは、現実において自分を鍛えてリア充生活するだけでは飽き足らず、男子高校生を使ってリア充の育成ゲームを始めたのだ。恐らく、きっと、ところどころ見せる隙はわざと見せて好感を持たせるものであり、普段の言動と合わせて好感度を調整しているに違いない。好感度を上げないとこのリア充育成ゲームは成立しないが、かといって上げすぎると大変面倒なことになるのでやっている。普段から場の空気を調整している彼女のこと、主人公一人を操作するなど簡単なことに違いない。

 これを書いているうちにだんだん楽しくなってきたので早めに続きを読みます。

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丸戸史明 『冴えない彼女の育てかた 11』 読了

 新・原画担当と音楽担当を豪快にすっ飛ばして、ついにメインヒロインの執筆に取りかかる倫理。今回は重いなんかではなく、メインヒロインの萌えを追求する話です。原画と音楽がすっ飛ばされた理由は読んで確認しましょう。

 俺が詩羽先輩派であることは隠していないんだけど、だからといって加藤恵に萌えないかと言われると萌えます。ギャルゲならヒロインを選べるんだけど、ラノベでは選べないという問題があって大変苦しい。つまり、何が言いたいかというと今回の加藤はとても可愛かったです。

 なんでもない会話を繰り返すことでプレイヤーに萌えさせるギャルゲのシナリオライターとしての丸戸を久しぶりに見た気がする。ヒロイン選択画面で加藤恵を選択して会話イベントが発生したようないちゃいちゃトーク。さすがメインヒロインというべきか攻略方法がギャルゲーっぽい!

 なんかすごい良かったんだけど、会話イベントで話されるギャルゲートークについて聞くたびに丸戸そろそろまた一作くらい出せよーって思いますね。

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羊太郎 『ロクでなし魔術講師と禁忌教典シリーズ(6巻まで)』  読了

 間違えてコミックを買ってしまった時は大変辛かったですが、書い直してもちゃんと元は取れたと思うくらいは面白くて良かった。大当たり。王道は面白いんだというのを地で行く作品。だいたい予想がつくのに面白い。

主人公グレンについて
 主人公グレンはロクでなし扱いされていますが、どちらかというとガキっぽいという表現が正しいと思う。なんかこいつの働きたくないーって学生時代の学校生きたくねーゲームやってたいとか宿題やりたくねーというのを思い出す。毎月ソシャゲガチャを数万引いて、生活費に響かせるタイプっすね。好きな女の子に素直になれないツンデレっぷりを発揮する(5巻回想)とかお前は子供かと言いたい。いろいろあって送り迎えなどあからさまにルミアを贔屓しているが、ルミアには人徳があるため女子生徒に粉かけるクソ野郎として評価されている魔術講師。

ヒロインについて
 講師としてやる気を出す過程とか、戦闘が始まる原因とかルミアちゃんがヒロイン力高い。僕は清楚系ヒロインが好きなのでルミア派です。出番も活躍も控えめなんですけど、安定したメインヒロイン力を持っていていい。こういう控えめな子がもっとメインヒロインになるべきなんですよ!と熱く主張したい。後衛・回復支援系。

 出番で言えば圧倒的に多いにも関わらずかませ感溢れるツンデレの白猫。名前が覚えられない。一巻ではバトルヒロインを担当したくせに後からやってきたヒロインにバトルヒロインの座を奪われるというかませ力溢れるヒロイン。登場回数や主人公との接点やら人命救助のためにちゅーしたりとか、フラグを立てているようで、主人公のグレン側には立っている気配がない。一巻の表紙担当のヒロインにしてこのかませっぽさは逆にすごい。そのまま、かませで終わってくれ。5巻にてバトルヒロインの座に返り咲いたので今後の活躍が期待される。中衛・魔法攻撃型。

 2巻で登場のリィエルはかつての同僚として味方に、そして3巻でバトルヒロインへの昇格という順調に白猫の立場を奪っていく快挙。3,4巻ではメインヒロインを張ったが、上下巻構成なのに地味にアルベルトが活躍してしかもツンデレっぷりを発揮するせいか、メインヒロインというには少々弱い。学校での扱いはマスコット。マスコット過ぎてヒロインとして弱い。錬金術で超高速で武器を練成して物理で殴る前衛・攻撃型。

学園物として
 魔術講師としてその魔法がどういう風に出来ているのか説明したりする。そうでなければ固有魔法を作成できないので当然なんだけど、講師シーンはその世界について読者が一緒に学べるので楽しくないと辛いし、ちゃんと物語に繋がるという点でいいですね。
 グレンは生徒のことをちゃんと見てるので、誰がどんな魔法系統が得意でどのように使えばいいのか的確なアドバイスができる。学園パートは概ね調子に乗ったグレンが勝負吹っかけたり吹っかけられたりして授業なり学園祭なりでバトルだ! と生徒達が巻き込まれるという傍迷惑な内容になってます。クラスメイトは一芸特化が多いのとグレンは短期的な訓練が無駄に上手いので、優等生達と戦っても勝負になるという王道。分かりやすい面白さがある。

 何度でも言うが学校の制服がハレンチすぎる。

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