最近の燃えゲーの感想とか

 燃えゲーリストは作ったもの個別でやってないよなあと思ったので、簡単な紹介と感想。ここ数年でやった者に限ります。

相州戦神館學園 八命陣
 良し悪しがはっきりしすぎている作品。ある程度ブランドのラジオやインタビューやTwitterでシナリオライターを知っていると、ある程度は作者の主張を感じてしまいうぜええええと思い辛いところも多かったですが、それでも、それでもシーン単位で見るともの神シーンも多くて、そこはすごいんですよ。だいたい大杉栄光関連が良い。ほんと素晴らしい。
 一部の能力の発動に条件があるんですが、基本後出しジャンケンなので、戦闘の面白さは半減しています。それでも、ヒロイン以上にキャラが立っている敵キャラとか良い。細かいことは良いんだよ!と言わんばかりの概念能力一切なしの巨大な力の塊である空忙とのバトルで主人公達が追い込まれていくシーンとか、良いですよ。
 戦闘がまったく面白くないボスでも、キャラとしてはめちゃめちゃ好きみたいな作品は珍しい。

相州戦神館學園万仙陣
 上に書いた戦神館の続編。前作の不評だったところを全部排除。良かったところは更に良くなって、俺達が見たかったものを見せてくれる! 正直、カッとなって買っただけであまり期待していなかったんですが。予想の三十倍は面白かった。正田作品の中でも上位の出来だと思っています。これで続編じゃなければ周りに一生懸命布教しているんですが。
 まさかシナリオライターがネットの評価を見て、不評だった部分を修正して見たいものを見せて、これが見たかったんだろ!って殴りかかってくるとは予想外だった。これを一年で、作ったかと思うとちょっと天才かもしれないと思う。
 バトルは最大の見所である新生逆十字戦は処刑シーンと救済シーンのカタルシスを両立させたのがほんと素晴らしい。過去編の他勢力混在バトルは既に全員の能力をプレイヤーは知っているので、どう扱うのかに注目できて良かったし、どの勢力も半端ねえと思わせる熱い戦いでした。仲間同士での殺し合いはとにかく栄光が格好良かった。
 一番のお気に入りのバトルはすべての攻撃が範囲内の誰かにランダムで直撃するという能力を持つ敵との戦い。この戦闘は友人や知り合いが敵に憑依されている状況で始まるので、敵味方の誰に当たっても回復しなくてはいけないという凄まじく悪辣な戦いで実に良かった。
 俺みたいに前作で不満を持った人に向けて作られているので、前作に不満のある人は是非プレイして欲しい。前作に不満がなくても、正田の書く熱いバトルがとても良いので、是非プレイして欲しい。前作から二年経ってるので前作の記憶がなくなってきた人もいると多い思いますが、記憶が怪しくても問題ありません。覚えておく必要性があるのって栄光が最後に何を捧げたのか、鳴滝の恋愛の決着と逆十字の末路といった記憶に残るシーンだけですからね。どうしても気になるなら正田崇のwikiを読めば問題ないです。
 最後に一応重要なことなんですが、日常パートも意外と面白くシリアスとのバランスが良かった。これは今までの正田崇になかったものなので、今後は現代異能が期待できるかもしれない。

Zero Infinity -Devil of Maxwell-
 なんか妙にdisられてますが、ラスボスと戦うルートは普通に熱いし、楽しいので僕は大変楽しめました。シーン単位の質は高いし、何よりラスボスとか敵キャラクター(男)が魅力的。
 担当したシナリオライターの質の差が明確なのでラスボスと戦わないルートというかヒロインのうち二人に魅力を感じないしバトルも微妙です。まあ、ぶっちゃけ片方やってればもう一人は別にやらなくとも問題なくラスボスルートを楽しめるので。
 劣化版Diesと言われたら否定できないくらい似通ってはいるけど、Diesとは違う着地点を目指していたことは好印す。
 まあ、キャラで言えばイヴァンが最高でしたね。戦争、闘争最高ー!ってバトルジャンキーで、自分も楽しみながらも一兵士として仕事を逸脱しない。上官に盲目に服従しているわけではないし、平和の素晴らしさを理解している。その上で自分はこっちが好きだと闘争を選ぶのが良い。

シルヴァリオ ヴェンデッタ
 なんかいきなり主人公による自分語りが始まりますが、それを乗り越えたところで始まる序盤の英雄の戦闘シーンがめちゃくちゃ格好良い。人気投票一位のヴァルゼライド総統閣下の戦いぶり。この作品、実は本編で一番楽しいのはヴァルゼライド総統閣下の戦闘シーンだったりする。
 もちろん主人公の戦闘シーンも面白いです。拗らせて歪んだ思想に相応しいひねくれた戦い方が面白い。体験版でプレイできる範囲でも、その戦い方は味わえますので是非。この主人公が王道から外れた戦い方をして戦えば戦うほど、ヴァルゼライド総統閣下の王道戦闘が光り輝く!
 もうちょっと詳しく語ると普通の人間には王道主人公みたいな不条理が使えないので、主人公のゼファーは持てる能力を駆使して相手を罠にはめたり、精神を揺さぶったり、行動を誘導したりと戦う。しかし、ヴァルゼライド総統閣下は王道主人公タイプなのでピンチになれば覚醒したり、戦闘中に成長とか、気合と根性で強くなる。理不尽の塊で熱い!
 やはり全体的に男キャラが良い。というか、男性の人間関係のほうが複雑に出来ているので面白くなるに決まっている。女の子は女の子でドS系母性ロリとかむしろ主人公をヒロインにする男気溢れるヒロインとかいて人気だし、良い子ですよ。
 これとZero Infinityをプレイすると高濱めっちゃDies Irae好きなんだなと感じますね。自分の好きな作品を自分の好きなように書けば別物になると、どこか海外の小説家が言っていた気がしますが、そんな作品です。
 友情物でたいてい腐った人の発言を見るとこいつらは友情であって性愛ではないんだ!と強く拒絶反応が出る俺でも実質セックスという言葉が浮かびましたが、まだ友情なので許容範囲だと思います。

ハロー・レディ
 復讐物。だいたいどのルートであれ容赦なく復讐していくのはなかなか見かけない。暁WORKSのこのラインでは一番面白かった。グランドルートが駆け足だったことを除けば、満足ですね。うーん、これ隠しボス戦はトゥルーで別に用意した方が良かったのではないのだろうか。
 ネタバレすると面白さが半減するので語りにくい。主人公が気に入らないとほんと楽しめないと思うくらい存在感あるので体験版を事前にプレイして欲しい。人気投票一位の主人公は伊達ではない。
 いやあ、憎悪と怒りをもってちゃんと復讐してくれる復讐物はいいですね。

ソーサリージョーカーズ
 体験版をプレイして合わなかったら合わないので諦めましょう。日常シーンでも非日常でも「え、お前がそれを言うの?」というツッコミどころが多いです。センリさん格好良いと思えない人間がプレイしても不幸になるだけです。もう一人の主人公のハルトラマンはフェアの概念がおかしいとか、ツッコミ所しかない奴なので盛大にdisると楽しいかもしれません。
 なんか褒めてないんだけど、狂言回しのルゥは良かったし、センリさんが兵器をぶち壊すシーンとかは良かったです。
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月刊オススメの本2016年1-5月号まとめ

 期間が空きすぎたのでまとめます。忙しかった。

蝉の女王
 とりあえずスターリングは全部買うなりして集めよう。サイバーパンクって良いよねえ。

赤い街道の盗賊―グイン・サーガ(24)
 イシュトヴァーンが順調に悪堕ちしている。でも、まだ人の心が残っているので苦しいね! すごく良い!! このまま暗黒への道を進んで欲しい……悪堕ち最高!!

冴えない彼女の育てかた (10)
 創作のためなら良い雰囲気で女の子と話していても、容赦なくぶった切って他の女のところに行く……2巻でもやっていたが、最低だぞ倫理くん! しかし、新幹線という限られた時間で共通イベント全女の子分の取材をしろって指示を出すディレクターも最低だ。
 実はこいつらが作っているゲームが安芸倫也の攻略方法であるのではという点については、同意すると共に大爆笑した。倫理くんは全員分のラブレターを作成するのか。
 ネタが分からなくても問題ないけど、気になって買いたくなるVita版のステマには悔しい。でも、買いたくなっちゃう。

アイドルマスター ミリオンライブ! 4 オリジナルCD付き特別版
 静香と志保。負けず嫌いと負けず嫌い。友人ではなくライバルという距離感がいいですね。この二人が友人になる瞬間が待ち遠しいけど、永遠のライバルというのもありだな。ライブシーンの躍動感とかすごいなあ。
 順調に次のステージへと進んでいく他の皆を前に、置いてけぼりな気持ちを味わったところで初めて自分は既にアイドルだと自覚する未来とか結構いいですね。

スコーレNo.4
 かつて、書店員さんたちの手でTwitterを使ってベストセラー小説を生み出そうという企画があった。そのベストセラー小説にしようとしていた本がこれ。実際にベストセラーになったかは知らないのだが、多数の書店員さんが推すだけあって大変に面白い本であった。
 何度も読み返したいとか熱中して寝食忘れて没頭したとかそういう本ではないけれど、読み終えてからもっと長く読んでいたかったと思う。作者の名前は覚えておきたい。


昨日まで不思議の校舎
いわゆる天使の文化祭
まもなく電車が出現します
さよならの次にくる<新学期編>
さよならの次にくる <卒業式編>
理由(わけ)あって冬に出る

 市立高校シリーズ。なんかもう既に書いてしまったので特に書くことは……あるか。葉山くんの恋愛模様とか最高に面白いよね! 柳瀬さんは一巻でこそ健気な印象を持てますが、二巻以降はパワフルにアピールしていきますね。
周囲も葉山くんが愛されていると理解していて、話が進むと風評が柳瀬さんのお気に入りから愛妾にクラスチェンジしているのとか最高すぎる。

レオ・アッティール伝 (4) 首なし公の肖像
 2巻以降に主人公がやりたい放題しすぎているので、政敵がすごい勢いで増えていく。そりゃあこんなことばかりしてたら後世に悪名が残りますよね! 異星を舞台にした架空の歴史小説を存分に楽しもう。面白かったんだけど、間が空きすぎて重要なネタバレしか書けないので読み直します……。

残穢
 一人暮らしの家で読むのも嫌だったし、だからといって外で読んで一人しかいない家に夜中に帰るのも嫌だ。読んでいて、そんな悩みを抱きました。
 この気持ちを一人でも多くの人に味わっていただきたいので、一人暮らしの人に送りつけるテロをしたいですね。
 読み手の日常に恐怖で侵食し日常生活に悪影響を与えるのはホラー小説として最高だと思います。

アヌビスの門
 時間旅行者が帰還できなくなると、お金も、コネも、なに一つ持っていないので、まずは浮浪者からスタートしなくてはならないという厳しい現実。これがライトノベルだったら身分の高い人間なりに拾われたりして、未来を知っているというアドバンテージを活かせるのだが、ティム・パワーズは全然優しくないので、そんな都合がいいことは起きず、主人公は乞食として成長していく……。その後に魔術師との戦いとか見所は他にもいろいろとあるんだけど、やはり一番は面白かったのはここかな。

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月刊オススメの本2016年6月号

とある魔術の禁書目録(4)
 十年ぶりぐらいの再読。いまさらだしネタバレには気を使わないぞ! 上条さんって完全敗北したことあったんだなあと感心した。やっぱり主人公の敗北シーンは好き。

ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち
 読み物として楽しいんだけど、それ以上に読んでるとTRPGを遊びたくなってくる。権力の有効活用やらでGMの想定を超えていくぞんざい勇者団。プレイヤーが楽しんでるのが伝わってくるのですごく良い。TRPGやりたい。


月花の歌姫と魔技の王
 ダブルヒロインなのにタイトルに一人だけしかヒロインが入っていない! それはともかく、HJ文庫で久々のあたり! レーベルカラーが合わないとか思っててごめん。水没したのを買いなおしてよかった。今度まとめ買いして読みたい。

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
 アニメ化してとらドラ・ポータブルクオリティでゲーム化しないかなと思うくらい良かった。わかりにくいかもしれないけど、ギャルゲーマーである俺の最高の褒め言葉です。メインヒロインひとすじでふらふらしないのが良い所でもあるんだけど、各巻のヒロインと主人公のやり取りもとても良くてカップリングとして美味しい。美味しすぎる。
 青春ラブコメだと思ってたら想定外の重い話になってきたけど、果たしてみんなが幸せになるハッピーエンドにたどり着けるのか。続きが気になります。

魔弾の王と戦姫6~11
 弟2部完! 続々と戦姫をたらしこんでいくティグルくんは良い主人公ですね。ラッキースケベを除けば気持ちのよい青年で好感を抱ける。一人で全部何とかしようとしないのも良い。個人的にこのシリーズは戦記物として戦闘能力で超人はいても、将としての超人は存在せず、戦術の欠点を協議して補っていくところが良いなと思います。他国の問題に関わりすぎだろ!って思ったらまさかの第三部への布石だったとは……今後の展開が気になりますね。

スピリットサークル 6巻
 最終回のラストを見た瞬間、これ最終巻じゃなかったっけと二度見して意味に気付いて感動した。連作短編みたいな漫画で、こういうのを俺はもっと読みたいと思う。

人という怪物
 男性の思考が垂れ流されて他人に聞こえてしまうという惑星でのボーイ・ミーツ・ガール。戦争を引き起こそうとする悪からの逃亡を書いた一部。独裁者との戦いを内部・外部から書いた二部。第三部は異星人(原住民)スパクルとの戦争。
 戦争を止めようとする者、戦争に勝って守ろうとする者、戦争で復讐を成し遂げたい者。視点人物が一人増えて全部の立場と思考に共感できるので、苦しさが倍増しで非常に良かった。お腹いっぱい。

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7月に読んだ本

2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:5815ページ
ナイス数:9ナイス

“菜々子さん”の戯曲  Nの悲劇と縛られた僕 (角川スニーカー文庫)“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕 (角川スニーカー文庫)
読了日:7月29日 著者:高木敦史
灰と幻想のグリムガル level.6 とるにたらない栄光に向かって (オーバーラップ文庫)灰と幻想のグリムガル level.6 とるにたらない栄光に向かって (オーバーラップ文庫)
読了日:7月28日 著者:十文字青
空の境界(中) (講談社文庫)空の境界(中) (講談社文庫)感想
きのこの複数作品に触れてると空の境界めっちゃ分かりやすい……。
読了日:7月28日 著者:奈須きのこ
Landreaall 28 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)Landreaall 28 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
読了日:7月26日 著者:おがきちか
とある魔術の禁書目録(インデックス) (7) (電撃文庫)とある魔術の禁書目録(インデックス) (7) (電撃文庫)
読了日:7月23日 著者:鎌池和馬
玉妖綺譚 (創元推理文庫)玉妖綺譚 (創元推理文庫)
読了日:7月23日 著者:真園めぐみ
ひとりぼっちの地球侵略 10 (ゲッサン少年サンデーコミックス)ひとりぼっちの地球侵略 10 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
読了日:7月22日 著者:小川麻衣子
冴えない彼女の育てかた (10) (ファンタジア文庫)冴えない彼女の育てかた (10) (ファンタジア文庫)
読了日:7月21日 著者:丸戸史明
冴えない彼女の育てかた 恋するメトロノーム(6) (ビッグガンガンコミックス)冴えない彼女の育てかた 恋するメトロノーム(6) (ビッグガンガンコミックス)
読了日:7月21日 著者:丸戸史明,武者サブ
スカイ・ワールド (10) (富士見ファンタジア文庫)スカイ・ワールド (10) (富士見ファンタジア文庫)
読了日:7月21日 著者:瀬尾つかさ
スカイ・ワールド (9) (富士見ファンタジア文庫)スカイ・ワールド (9) (富士見ファンタジア文庫)
読了日:7月17日 著者:瀬尾つかさ
アイドルマスター ミリオンライブ! 4 オリジナルCD付き特別版 (ゲッサン少年サンデーコミックス)アイドルマスター ミリオンライブ! 4 オリジナルCD付き特別版 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
読了日:7月14日 著者:門司雪
とある魔術の禁書目録(6) (電撃文庫)とある魔術の禁書目録(6) (電撃文庫)
読了日:7月10日 著者:鎌池和馬
恋する殺人オーディション (メディアワークス文庫)恋する殺人オーディション (メディアワークス文庫)
読了日:7月10日 著者:御影瑛路
太陽の召喚者 (魔法師グリーシャの騎士団1)太陽の召喚者 (魔法師グリーシャの騎士団1)
読了日:7月9日 著者:リー・バーデュゴ
スコーレNo.4 (光文社文庫)スコーレNo.4 (光文社文庫)感想
メモ:作者覚える
読了日:7月7日 著者:宮下奈都
Fate/Grand Order コミックアンソロジー VOL.2 (DNAメディアコミックス)Fate/Grand Order コミックアンソロジー VOL.2 (DNAメディアコミックス)
読了日:7月6日 著者:アンソロジー
ヴィーナスの命題 (角川文庫)ヴィーナスの命題 (角川文庫)
読了日:7月4日 著者:真木武志
ブギーポップ・ウィキッド エンブリオ炎生 (電撃文庫)ブギーポップ・ウィキッド エンブリオ炎生 (電撃文庫)
読了日:7月3日 著者:上遠野浩平
ブギーポップ・カウントダウン エンブリオ浸蝕 (電撃文庫)ブギーポップ・カウントダウン エンブリオ浸蝕 (電撃文庫)
読了日:7月3日 著者:上遠野浩平
パロのワルツ―グイン・サーガ(25) (ハヤカワ文庫JA)パロのワルツ―グイン・サーガ(25) (ハヤカワ文庫JA)
読了日:7月1日 著者:栗本薫

読書メーター

最近オススメだった本とか

 市立高校シリーズ。または葉山くんシリーズ等とも呼ばれているらしい。シリーズ物のミステリ小説だと小市民シリーズ以来の大ヒット。Twitterのフォロワーに教わった他のミステリも面白かったけど、二巻以降を積んでいるか単発なのでシリーズ物だとやはり小市民以来。こんなに面白いミステリを積んでいたなんて……。
 
 このシリーズは昨今で言うキャラ文芸と呼ばれるであろうミステリ。謎にそのものに興味をかきたてられる手腕は見事。キャラクターに魅力があるのでこいつらが困っていると、どうにかしようという気持ちが沸いてくるよね。まあ、シリーズの大雑把な流れとしては主人公の葉山くんの周りで変な事件が起きて、周囲の人間が困るもしくは困惑する。それを解決しようと葉山くんとその友人が調査して探偵が解決するというパターンです。

 葉山くんの周囲のキャラクターが魅力的で、みんな頭の回転が速く行動力があって読んでいて気持ちが良い。
 例えばある話ではストーカーに狙われる後輩の女の子が登場する。偶然関わることになった葉山くんはストーカーを捕まえるためにヒロインの柳瀬さんとその部下である演劇部のみんなと共同でストーカー捕獲作戦を開始する。ストーカーを捕まえるための情報戦がテンポ良く始まり、各自意見を出して進む。ストーカーされている女の子を一緒に駅まで送るという一番危険なポジションである葉山くんに戦闘能力がまったくないこともあり、難航すると危機感が募っていく。
 俺自身は魅力的な謎というものが理解できない人間のため、謎に興味をもたせる工夫がされているのは非常に嬉しい。しかもこのシリーズは連作短編形式のため、ほとんどの謎が短編で解決されるので大長編ミステリで疲れた心を癒してくれる。連作短編として積み重なった伏線が最後に回収されるのも気持ち良い。
 今一番推しているシリーズ。創元推理文庫は宝の山ですね。

 余談だが、今現在は新表紙になっているので問題ないのだが、旧表紙では登場人物にメガネ描写が一切存在しないので旧表紙に出てくるメガネっ娘は誰だと話題になっていたもよう。Wikipediaにも書いてあるけど、当時の様子は今もググれば出てきます。でも、みんなAmazonリンク貼ってるから新表紙画像(メガネっ娘はいない)を表示させたままメガネっ娘は誰だと考察していて笑えます。

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