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栗本薫 『幽霊島の戦士』 読了

 10巻以上グインはでなくなるという話は聞いていたが、本当に10巻以上出てこなかったグイン。久しぶりの登場ということもあり、これまでのグインの足跡が載っている。これで忘れてしまった人も安心かと思ったけど、一番肝心なイリスの石の情報はないので、40巻以上前の記憶を掘り起こすしかない。掘り起こせなかったので、誰だこいつら……と思いながらの読書でした。

 イシュトヴァーンが人の英雄ならば、グインは神話の、神々の英雄。シルヴィア王女を探すため、一人旅だったグインは黄昏の国に彷徨いこむ。そこで出会った夜にも昼にも属さない黄昏の住人達はグインを王と仰ぎ、道を示しながらも助けてほしいと頼み込んでくる。かつてグインが滅ぼしたゾルーディア(どこだ)が幽霊島となって、黄昏の国を脅かしているという。グインは彼らの願いを聞き入れ、またシルヴィア王女を助けるために幽霊の都市となったゾルーディアへと足を踏み入れる。

 というわけで、舞台はゾルーディアへ。死の都がなんで死の都と言われていたのかとか死の娘タニアが何者なのかとかだいたい覚えてなかったので、わからん……と思いながら読んでいました。本作はグインのシルヴィア王女救出の冒険譚の序章という感じ。マリウスやシルヴィア王女が闇の司祭グラチウスの元にいることが正式に本人から教えてくれる。ここから、グラチウスとの長い長い戦いが始まるんでしょうね。

 この巻はなかなか映像的な動きが少なく、は、話が長い……という感想。長文を話しているわけではないんですが、死の娘タニアは戦闘中もそれ以外も隙あらば恨み言を言ってくるし、グラチウスは今回説明担当なので話が長いし、新キャラクターにして、今後もお供をするであろう鳥のザザはゾルーディアの危険性を伝えるために怯えて口数が多い。
 お供のザザ。あまりにも役に立たないのでびっくりしたんだけど、栗本薫先生はグイン一人だと間が持たないと思っているのではないだろうか。ゾルーディアの危険性を描写されても、グイン一人だと動じないので伝わりづらいので、よく喋るお供が必要なんでしょうね。かつての外伝ではマリウスがそういうポジションだったので若干懐かしい。

 ゾルーディアの怪物との戦いとかあるんですが、出てきた瞬間にはどう倒されるのかわかっているので盛り上がらなかったな。

 ひたすらグインの好感度を下げることをしながらめちゃめちゃ馴れ馴れしいグラチウス。お前の距離感何。
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