春の百冊

 なんとか夏になる前に終わった……(6月は春です)。

 補足しておく必要があるとも思えないけど、()は冊数です。その他は単純にこの中にジャンルが二種類ない本です。複数のジャンルを持っているものが多いけど、そこら辺はめんどくさいのでやめました。


異能バトル&アクション
・マルドゥック・スクランブル完全版(3)
 リライトしたことでより凶悪になった。旧来のファンも、新規のファンもどうぞ。漫画版もオススメです。

・マルドゥック・ヴェロシティ(3)
 スクランブルの続編にして過去編。既に感想を書いてあるので詳しくはこちら

・シャギードッグ(5)
 積極的に読むように心がけている数少ないラノベ。二巻から急速に面白くなる。戦士として目覚めた彼が今後どのように成長していくのか。じーさんがとっても素敵です。

・されど罪人は竜と踊る(10)
 絶望的で、救われる可能性が見当たらなくとも、それでも生きていく。ものすごくかっこいい竜とか高潔な存在が、悪意の前に破れていくところがすげえ。ガユスの弱さには共感し、ギギナの強さには憧れを抱く(あそこまで徹底したいとは思わないが)。化学式などを使った戦闘描写はなんだかよくわからないんだけどすごいと感じる。重苦しい作品が好きな方はぜひ!

・白貌の伝道師
 悪が善なる生命を破滅に追いやっていく楽しさを味わえる一冊。真の邪悪の前では善なる者どもなぞ、物の数ではないのだ。ラゼィルの神々しさすら感じる悪を存分に味わってください。

・呪禁官
 牧野修の爽やか青春伝奇小説。燃える。

・機忍兵零牙
 山田風太郎の忍法帖のような忍者バトル。とはいえ、エログロはないのでエログロ苦手な方も大丈夫。サイバー忍者ってだけで十分です。

・円環少女(13)
 灼熱のウィザードバトルというキャッチに偽りなし。主人公が次々と絶望的な状況に放り込まれ、また突っ込んで行く。まだ再読していないので、ちょっとストーリーは読み込めていない。異能バトルとして非常に素晴らしいので、ぜひ読みましょう。

武侠
・書剣恩仇録(4)
 言わずと知れた武侠小説家、金庸のデビュー作。燃えも萌えもあるので、ラノベ読みはぜひ呼んで欲しい。

・龍盤七朝 ケルベロス
 覇王の圧倒的な強さがたまらない。一体どう倒すのか。続きが待ち遠しい。感想はこちら

ミステリ(?)&クライム
・完全犯罪研究部
 表紙と地の文の乖離具合が半端ない。完全犯罪研究部の危うさが魅力。仁義なき愉快犯って最強だよね。

・動機未ダ不明 完全犯罪研究部
 前巻よりかなりラノベっぽくなった。バケツマンのあたりからは笑いがとまらなかった。一気に読み進めることをオススメする。現代の魔術師、杉野二号の魔術シーンは必見。

・煙か土か食い物
 スピード感あふれる文体と混沌とした物語が堪らない。少なくともミステリではないと思うのだが、じゃあなんだと問われても答えられない。

・暗闇の中で子供
 煙か土か食い物の続編。前巻のネタバレ多数のため、先にそっちを読みましょう。物語が進むにつて加速度的に混沌とかすので読んでいて混乱する。読んでいて「これはいったい何なんだ!?」と叫びたくなるでしょう。なんというか、むちゃくちゃな傑作なんで、ぜひ一度読んでみて欲しい。

・殺戮にいたる病
 エログロ。詳しくは語らない語れない。ネタバレは絶対に見ちゃいけません。

・七回死んだ男
 非常に読みやすい。この結末にはやられた!

・小市民シリーズ
 人が死なないミステリ。小市民を目指すために奮闘しつつも、脱せない彼らが素敵です。初心者から上級者まで広く受け入れられるのミステリではないのでしょうか。ミステリとしても青春小説としても面白いので、どうぞ。

・無貌伝(3)
 伝奇小説のような雰囲気を持った小説。感想はこちら

青春
・キケン
 有川浩の本では一番好き。詳しくはこちら

・ソリッドファイター完全版
 古橋秀之の傑作格ゲー青春小説。ちょっとこれ旧版発売当時は時代が追いついてなかったんじゃないの。1989年当時ってここに書いてあるものまだほとんど実装されてないじゃん。馬鹿馬鹿しいけど、熱いのでどうぞ。あ、販売は通販のみでAMAZONだとおもちゃ扱いなので注意。

空戦
・とある飛空士への追憶
 王道の悲恋物語。王道をしっかりと書くと非常に面白いということがよくわかる一冊。

・アイゼンフリューゲル(2)
 夢を追い続け、現実に潰された男が見つけた救いがあまりにも悲しい。

SF
・1984年
 社会に出てからまた読みなおしたい一冊。

・あなたの人生の物語
 俺的SFナンバーワン。こんな読み応えのある中短篇集は他に読んだことがない。これ一冊で一年間SFなしで、短編一つでお腹いっぱいになれる。濃密なSFが読みたい人にはオススメ。物語にあてられて吐きそうになったのは初めてです。

時代小説
・伊賀忍法帖
復讐モノ。恋人を奪われた笛吹城太郎が策と己の技を駆使して敵の忍法僧を倒していくのが爽快。城太郎は山田風太郎の忍法帖にしては珍しく必殺技を持たないので、どう戦うのかが予想がつかず楽しかった。

・壬生義士伝 上下
 聞き手が完全に無色透明なため、次第に聞き手と読者が重なり、まるで語り手が自分に話しかけてくるかのように感じて非常に心地いい。上巻でも涙ぐみ、下巻では涙をポロポロとこぼしてしまった。

ファンタジィ
・エルリック・サーガ(4)
 生まれつき虚弱であり、薬に頼らずには生きられないエルリックが魔剣の呪いに苦しみつつも、頼らざるをえない姿が胸をうつ。神々の対立などを含めた壮大な物語も素晴らしい。

・ベルガリアード物語
 壮大な物語とキャラクターが非常に魅力的。ラノベ読みにもオススメなFT。

・テメレア戦記(3)
 ドラゴンが可愛いので、読んで萌えましょう。感想はこちら

・クシエルの矢
 クシエルの矢、クシエルの使徒、クシエルの啓示からなる三部作。三部作で完結と言っても納得できますが、海外ではまだ続いているみたいです。日本での翻訳はまだなのでしょうか。感想はこちら

ホラー
・玩具修理者
 ホラー&SF作家。小林泰三のデビュー作。ホラーとSFの両方が味わえるので、どちらかが好きな方はどうぞ。

・人獣細工
 おぞましい短編が読みたい人はぜひどうぞ! 感想はこちら

・隣の家の少女
 この本はあなたに苦痛を与えてくれます。感想はこちら

・オフシーズン
 夏にぴったりのホラー小説。ホラーに希望なんていりませんよね。

その他
・ドラゴン 飼い方 育て方
 児童向けかと思ったらそんなことなかった。俺も小型でいいから飼いたいです。感想はこちら

・烙印の紋章(8)
 発売日に本屋へ走ってその日のうちに必ず読んでいる唯一のラノベ。剣闘士だったオルバが王子に成り代わり、復讐を果たすため活動する第一部。再び貴族として立ち上がることを決意するまでを描く第二部。第三部は一体どうなるのか、これからが楽しみです。

・砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
 ライトノベルレーベルから出た純文学。なんでこれがライトノベルレーベルから出たのかちょっと分からない。漫画版もオススメです。



雑感
 冊数が多い本があるので苦渋の選択となった。絶版本抜き制限にしたためファンタジーが少数になってしまったのも悔しい。もっと読まないと。
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