汀こるもの 『空を飛ぶための三つの動機』 読了

 著者を全力で罵りたい。んで、罵った後に褒めたたえたい。いっぺん死んでください。むしろ、殺したい。愛してます。超面白かったです。

 好きなシリーズの最初の感想が6巻で、しかもいきなりこんな始まり方かよって自分でも思いますが、抑えきれませんでした。読んだ人はたぶんみんな同じ感想を持つと思います。すごい面白くて、著者のこるものさんを全力で褒めたたえたいんですけど、同じくらいの力で罵倒したくなります。楽しめば楽しむほど、愛すれば愛するほど、著者を殺したくなってくる傑作です。

 高槻さんが着任する前に双子が遭遇した事件を元に湊が作成した推理ゲーム。新人の佐伯倫の研修を兼ねて行われるこのゲームはとてつもなく悪趣味で、しかも語られる事件は生き残りをかけたデスゲームなのだから、笑えるようなものではない。しかし、事件は推理ゲームとして語られているため当然推理パートが入り、それが語られる事件の現実感を喪失させ、むしろ作品をコミカルにすら感じさせる。

 ※ここから先はネタバレ有り(反転)
 とはいえ、コミカルなまま終わらない。ある瞬間から事件は喪失された現実感を取り戻し、逆襲する。話の種、ゲームだった物語が血肉を得る。今まで忘れていたデスゲームは恐ろしいものであるという当たり前のことを読者はいきなり思い出すことになる。血肉を得た事件は凄惨で、笑えるものではないのだ。

 THANATOSシリーズはノベルスで(2巻までは文庫化されてる)、しかもこれは第6巻ということで、入りにくいかもしれないが、この6巻を読むためにもぜひともシリーズを1から追って読んで欲しい。
スポンサーサイト

テーマ : ブックレビュー
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Galle(がれ)

Author:Galle(がれ)
↓長いので記事にしました。
当サイトの基本情報
本好きへの100の質問
リンク集

本棚
カテゴリー
検索
批評サイト
お薦めサイト
物書きな方々
ラノベ感想
応援しています!
カウンター
応援バナー