『漆黒のシャルノスFVR』 レビュー
今更説明するのもあれだけど、Liar sofで発売されているスチームパンクシリーズの三作目。シリーズ三作目だけど、この作品からやっても問題ない。このシリーズは物語自体は単品で完結していて、前作や前々作をやっていなくても楽しめるし、やっていれば所々ニヤリとできるので気になったものからやって欲しい。このシリーズを書いてるシナリオライターの桜井光さんは本当にこの辺のさじ加減が上手くて、知らなければ何でもない会話として見逃してしまうんだけど、ついつい探してしまう。
物語の舞台は我々の住む地球とは別の発展を遂げた世界。蒸気文明で空を雲に覆われ、一部地域で僅かな日差しを見ることでしか美しい空を見上げることができない機関都市ロンドン。
碩学(学者)の卵として勉学に励み、友人達のお茶会などでごく普通の女の子としての生活を謳歌していた主人公メアリは友人であるシャーリィの様子が最近おかしいことに気づく。もう一人の友人であるアーシェと共に気にかけてはいたものの、具体的な行動を躊躇っていたメアリはある日、都市で噂される怪異にシャーリィが襲われるところを目撃してしまう。
その後、彼女は自らも怪異に襲われるようになり、怪異の出現の際には都市は変貌して見知ったロンドンではなくなってしまう……。そして怪異と時同じく現れた謎の秘密結社のエージェント・Mはメアリに対して契約を持ちかける。それは、シャーリィを助けたくば怪異を誘き寄せる餌となれというものだった……。というのが本編の冒頭の部分になる。
その後はメアリが今までどおりの日常を過ごしながらも、各章でメインとなるキャラクターと出会い、交友を深めていく。隠されているわけでもないので軽くネタバレするが、章ごとのメインキャラクターの一人はとある降霊会のメンバーであり、話の後半では怪異を発現させることになる。
ゲームパートの話も。ゲームパートでは怪異に狙われ、見知らぬ影の都市に紛れ込んだメアリが怪異に捕まらないように逃げながら、各地にある声を拾い集めて、最終的にはMのところにたどり着くというひたすら逃げ続ける内容になっている。ターン制でメアリは1ターンには1マス、3マス、5マスしか動くことが出来ず。それぞれ行動回数が決まっている。怪異から逃げ回りつつ目的地にたどり着く必要があるのだが、その目的地はマップに明記されておらず、メアリの持つ時計に表示される方角と相対的な距離から導き出す必要がある。敵である怪異には二種類あり触れても気分(HPみたいなもの)が下がるだけで耐えられるものと、一瞬で絶望してゲームオーバーになる。あとはランダム要素として毎ターン様々なプラス効果かマイナス効果のあるカードがある。
まあ、このゲームパートの見所はカードの表示とともに発せられるかわしまりのさんの演技に聴き惚れるところと、メアリの必死に逃げ出しているのをプレイヤーが体感できること、そして各所に点在する声により彼らが何を恐れ、なぜ発現させた怪異がそれなのか分かるところだろうか。正直なところゲームとしての面白いとは言いがたいし、メアリの気持ちが体感できてもいくつもステージがあるので飽きてくるのだが、ゲームモードをスキップしてしまうと各キャラの秘めた想いが明かされないままになってしまうため、一周目だけは是非やって欲しい。飽きたら攻略サイト見てささっと進めればいいと思う。
ゲームの概要についてばかり書いていてすっかり自分の感想を書いていなかったが、この作品は非常に面白くて俺の中のベストエロゲのひとつ。お話事態は一本道で各章は基本的に悲劇の物語として、登場する人物の多くは救われることがないまま終わる。己の野心のために怪異を発現させた男、脅迫されて愛する人を守るために怪異を発現させた男、それらの事情を知ることができるのは観客であるプレイヤーだけというのも個人的には好き。登場人物たちはどれも魅力的で、特に主人公のメアリは淑女としての貞淑さとお転婆な側面を両立させていて、とてもかわいい。一般人なので戦闘能力は皆無なものの、何があっても決して諦めない良い子だった。
あと、まあこれは公式HP見てくれれば分かるけど、絵も良い。好みは人それぞれなので自分で見てください。エロゲでよくある変な画像とか崩れてたりとか違和感あるようなそんなないです。
物語の舞台は我々の住む地球とは別の発展を遂げた世界。蒸気文明で空を雲に覆われ、一部地域で僅かな日差しを見ることでしか美しい空を見上げることができない機関都市ロンドン。
碩学(学者)の卵として勉学に励み、友人達のお茶会などでごく普通の女の子としての生活を謳歌していた主人公メアリは友人であるシャーリィの様子が最近おかしいことに気づく。もう一人の友人であるアーシェと共に気にかけてはいたものの、具体的な行動を躊躇っていたメアリはある日、都市で噂される怪異にシャーリィが襲われるところを目撃してしまう。
その後、彼女は自らも怪異に襲われるようになり、怪異の出現の際には都市は変貌して見知ったロンドンではなくなってしまう……。そして怪異と時同じく現れた謎の秘密結社のエージェント・Mはメアリに対して契約を持ちかける。それは、シャーリィを助けたくば怪異を誘き寄せる餌となれというものだった……。というのが本編の冒頭の部分になる。
その後はメアリが今までどおりの日常を過ごしながらも、各章でメインとなるキャラクターと出会い、交友を深めていく。隠されているわけでもないので軽くネタバレするが、章ごとのメインキャラクターの一人はとある降霊会のメンバーであり、話の後半では怪異を発現させることになる。
ゲームパートの話も。ゲームパートでは怪異に狙われ、見知らぬ影の都市に紛れ込んだメアリが怪異に捕まらないように逃げながら、各地にある声を拾い集めて、最終的にはMのところにたどり着くというひたすら逃げ続ける内容になっている。ターン制でメアリは1ターンには1マス、3マス、5マスしか動くことが出来ず。それぞれ行動回数が決まっている。怪異から逃げ回りつつ目的地にたどり着く必要があるのだが、その目的地はマップに明記されておらず、メアリの持つ時計に表示される方角と相対的な距離から導き出す必要がある。敵である怪異には二種類あり触れても気分(HPみたいなもの)が下がるだけで耐えられるものと、一瞬で絶望してゲームオーバーになる。あとはランダム要素として毎ターン様々なプラス効果かマイナス効果のあるカードがある。
まあ、このゲームパートの見所はカードの表示とともに発せられるかわしまりのさんの演技に聴き惚れるところと、メアリの必死に逃げ出しているのをプレイヤーが体感できること、そして各所に点在する声により彼らが何を恐れ、なぜ発現させた怪異がそれなのか分かるところだろうか。正直なところゲームとしての面白いとは言いがたいし、メアリの気持ちが体感できてもいくつもステージがあるので飽きてくるのだが、ゲームモードをスキップしてしまうと各キャラの秘めた想いが明かされないままになってしまうため、一周目だけは是非やって欲しい。飽きたら攻略サイト見てささっと進めればいいと思う。
ゲームの概要についてばかり書いていてすっかり自分の感想を書いていなかったが、この作品は非常に面白くて俺の中のベストエロゲのひとつ。お話事態は一本道で各章は基本的に悲劇の物語として、登場する人物の多くは救われることがないまま終わる。己の野心のために怪異を発現させた男、脅迫されて愛する人を守るために怪異を発現させた男、それらの事情を知ることができるのは観客であるプレイヤーだけというのも個人的には好き。登場人物たちはどれも魅力的で、特に主人公のメアリは淑女としての貞淑さとお転婆な側面を両立させていて、とてもかわいい。一般人なので戦闘能力は皆無なものの、何があっても決して諦めない良い子だった。
あと、まあこれは公式HP見てくれれば分かるけど、絵も良い。好みは人それぞれなので自分で見てください。エロゲでよくある変な画像とか崩れてたりとか違和感あるようなそんなないです。
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