十文字青 『断末のミレニヲン (1) 君を連れてあの楽園まで』 読了

 剣とゾンビのファンタジー。
 
 この作品のゾンビはJRPGの状態異常攻撃をしてくる雑魚モンスター的なゾンビではなく、洋画に出てくるダメージを受けると感染するゾンビです。敵は頭部を破壊されない限り、決して死ぬことはないゾンビ。対するこちらはかすり傷ひとつでも受けたら死んでしまう。そんなゾンビの集団相手に接近戦。死ねる。
 
 パニック映画やホラー映画の王道と十文字青さんの文章はよく合うなあと思う。追い詰められた際の焦燥感やパニック時のまとまらない思考といった描写を一人称で書くことが本当に上手い。ゾンビに見つからないように安全地帯に向かう際の緊迫感とかとても良い。
 
 登場人物の中でも今回は特に主人公が良い。自分に自信がなくて少々卑屈で惚れっぽくて、美人に気後れする助平な男の子。助けてくれた女性が山賊によって裸にさせられるという状況で、自分に言い訳して見てようとして良心との間で揺れたりと、主人公というより普通の男の子。でも、彼は立派な騎士でもある。守るべきもののために、戦って命を捨てる決断ができる。辛い決断を受け入れて前に進むことができた。

 今後も一行を待ち受けるだろう苦難が楽しみ。積極的に推していきたい。
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