月刊オススメの本2015年1月号

ギンイロノウタ
 特別何か酷いことがあるわけでもないのに息の詰まるような苦しさがあって、とても良い。
 
楽園追放 rewired サイバーパンクSF傑作選 (ハヤカワ文庫JA)
 ギブスンだけはまともに読めなかったが、それでも十分すぎるほどよい短篇集だった。アンソロは傑作を集めて作られるのでどれも面白い。他のサイバーパンクも読みたいけど、かなり絶版されているのが辛い。
 
ラストゲーム 7 (花とゆめCOMICS)
 自分のダメなところを自覚し、見つめなおして一歩踏み出せるようになった相馬くんの頑張りを応援したいところですが、ヒーローである柳くんが不憫可愛すぎるので無理だ。ごめん、相馬くん。前巻から引き続き恋愛面が一気に動いてきました。
 内容は九条さんが恋を自覚するまでだけど、認めようとしないしほんと面倒だなこの子……。柳くんも認めて行動を起こすまでに10年かけているし、その間に自分でハードル上げまくってるので、自業自得といえなくもない。10年かけられても困るので、読者が思っていたことをズバズバ言ってくれてキャットファイトまでしてくれる橘さんは非常にありがたい存在です。柳くんの壁ドンもあるし、今巻は見所ありすぎ。
 柳くんは良い奴すぎるイケメンなので、九条さんを巡る恋のライバルにある相馬くんも嫌うことができない。

断末のミレニヲン (1) 君を連れてあの楽園まで
 剣とゾンビのファンタジー。
 この作品のゾンビはJRPGの状態異常攻撃をしてくる雑魚モンスター的なゾンビではなく、洋画に出てくるダメージを受けると感染するゾンビです。敵は頭部を破壊されない限り、決して死ぬことはないゾンビ。対するこちらはかすり傷ひとつでも受けたら死んでしまう。そんなゾンビの集団相手に接近戦。死ねる。 
 パニック映画やホラー映画の王道と十文字青さんの文章はよく合うなあと思う。別に怖いというわけじゃないんだけど、追い詰められた際の焦燥感やまとまらない思考といった描写を一人称で書くことが本当に上手い。ゾンビに見つからないように安全地帯に向かう際の緊迫感とか出ていてとても良い。 

その女アレックス
 ネタバレになるので、アレックスという女性が誘拐される以上のあらすじを書くことが出来ない。
 二転三転する事件の様相に足元を掬われる感覚が良い。
 
遠野物語remix
 説話集。カッパが夫を金縛りにしている間に妻を寝取るという話になるほどと頷いてしまった。


儚い羊たちの祝宴
 上流階級の人間やそれに仕える人をメインに据えた短篇集。各短編はバベルの会でゆるく繋がっているものの、全部独立したお話となっている。
 米澤穂信といえば青春ミステリで有名だけど、個人的にはこの著者の魅力は一滴の毒というか、苦味にあると思っている。純粋なバッドエンドはあまり書いていないのだが、厭な感じが後に残るような作品は多い。今回はその厭さを全面に出してきた物語だった。
 まあ、つまり何が言いたいかというと非常に素晴らしいホラー小説であったということ。もちろん、ミステリであるので、伏線が回収された際の面白さがたまらない短編もあるのだが、事件の真相が明かされる際にわかる犯人の内面の異様さがとても怖い。
 
スポンサーサイト

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:Galle(がれ)
↓長いので記事にしました。
当サイトの基本情報
本好きへの100の質問
リンク集

本棚
カテゴリー
検索
批評サイト
お薦めサイト
物書きな方々
ラノベ感想
応援しています!
カウンター
応援バナー