施川ユウキ 『バーナード嬢曰く。 2』 読了

 読者の一体誰が二巻が出ると予想したでしょうか。SFが読みたい!に出張してたのは知っていましたけど、作者も驚きの二巻発売です。

 相変わらず神林が良いキャラしていて、オタクの悲しい性とかいろいろと感じる。さわ子(バーナード嬢)の何気ない一言が突き刺さったりしていることとか、とても良い。このにわかSF読みを殴ってくる感じはとても心地よい痛みを伴いますね。神林は本当に良いキャラで、1巻ではさわ子の「イーガンの書いてあることがわからない!」という質問に対して「SF読みもよくわからないまま読んでるから大丈夫だ」というニュアンスで返して、さわ子と僕らにわかSF読みの心に安寧を与えてくれました。2巻ではむしろ安寧ではなく、さわ子の発言を僕ら読者に突き刺すための増幅器みたいな役割を担ってくれていいです。死ねる。
 これは神林というより作者の感想なんじゃないかと思わなくないけど、神林は2巻で一番熱く語っている本があるんですよ。それがまさかの水嶋ヒロの「KAGEROU」。もうとっくに忘れ去られたと思われていた「KAGEROU」について本当に熱量を持って語られてるんです。あまり褒めてないんですけど、ものすごい愛を感じますし、次回作を書いてほしいという思いが伝わってつい「KAGEROU」を読みたくなってきます。でも、同時にこの熱い感想を読むと1巻のさわ子の言葉を借りて「KAGEROUはだいたいわかった」と言いたくもなります。

 さわ子の率直な感想は見ていて楽しくなります。「失われた時を求めてなげーよ!」とか「宮沢賢治の表現よくわからない!!」とか率直な意見を読んでいるとダメな共感をしてしまいます。いろんなところでにわかをしている僕はさわ子に共感せずにはいられないし、同時にさわ子には負けられないと思います(なんの勝負だ)。

 こういうのを読んでいるとほんの話ができる友達っていいなーいいなーと思います。
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