月刊オススメの本2015年11月号

問題児たちが異世界から来るそうですよ? そう……巨龍召喚
 問題児シリーズの面白さは十六夜くんがどんなに強くてもゲームクリアには他者を必要とするところですね。単純な暴力では彼を相手にできるものはほとんどいないし、それだけでなく知識が豊富で頭も回る。でも、そんな十六夜くんが一人だけ活躍しないように、十六夜くんの動きを妨害する敵キャラを配置したり、時間制限をつけることで物語に適度な緊張感が出る。
 まあ、十六夜くんは範囲攻撃や遠距離攻撃がない(物をぶん投げるくらい)ので、彼を足止めできるキャラさえいれば、他のキャラが彼に頼れない状況は割と簡単に作れますね。
 ヒロイン枠にいるレティシアさんを除いてみんな活躍してきたので、あとはヒロイン枠にいるレティシアさんの活躍がみたいです。

対魔導学園35試験小隊5 百鬼の王
 主人公回。ここからが本当の本編だ! と言わんばかりの黒い話になってます。パワーインフレもしていきますし楽しくなってきました。しかし、このパワーインフレってうさぎちゃんだけ戦闘についていけなくなってしまうのでは……?
 原作でもアニメでも、モブっぽくやられていた京夜くんがなんかキャラ立ってきました。ついこの間までただのやられ役のモブだと思ってたのにこの成長ぶり。完全に想定外だ。
 このシリーズはほどよく真っ黒で読みやすいし気軽に何も考えずに読めて楽しい。


 明治や戦前を舞台にした小説なんてほとんど読んだことがないし、俺の乏しい語彙力では非常に魅力を伝えにくい。まあ、少なくとも皆川博子が全部買う作家の候補に入ったことは間違いない……作家としてのキャリアも長く冊数も多いので集めるのも一苦労しそうだが全部読みたい。
 
青春攻略本
 一人の作者を全部お勧めするという行為は信者と呼ばれても仕方ないんじゃないかと思われるがします。でも、なんというか作者と波長が合う気がするんですよね。
 ホモっぽくならない程度の男の子の友情物は好物です。友達の恋を応援してみんなで協力してバカやったりするところが良いですね。

隣り合わせの灰と青春―小説ウィザードリィ
 これを読んでウィザードリィにおいて侍こそが最強の戦士だと思わない人間がいるだろうか。ウィザードリィの各種職業の説明や善・悪両方のパーティーに内面や志向性を十分書いてこのページ数に収めているのはなかなかすごい。ベニー松山さんはもっと小説を書けばいいのになあと思わずにはいられない。
 
記憶破断者
 記憶を操る能力者 VS 記憶を短時間しか保てない主人公
 記憶を喪失してしまうため、ノートを使って記憶を補完する主人公は記憶を操られてもそれを覚えていることができない。そんな主人公が記憶を操る能力者とどうやって戦うのか。かなり楽しい。
 明かされなかった空白の部分はどうなっているのか。そこを考え始めると後味が悪い。
 
人狼作家
 人狼ゲームは考えて考えて考えなければならない。村人であれば人狼を吊るすために持論を展開して、目立ちすぎれば死ぬ。発言量が多く発言力が強いと反発されたり、対立されたりで吊るされたり食われる。占い師がいるものの、人狼や狂人が騙ることが多いのでどちらが信用できるか発言で判断しなければならない。寡黙であれば目立って吊るされることを恐れた人狼ではないか。村に貢献しない人間であると吊るされる。生き延びれば生き延びるほど人数は減るけど情報量は増えて判断材料が増える。どちらも人間なのでミスをする。定石はあるけど、定石を守るとは限らない。重要な能力を持った役職だけど仕事が忙しくて発言量が減って寡黙になり吊るされることもある。村人は疑心暗鬼になりながら人狼を探し続ける。
 前置きが長くなったが、本書は現役ミステリー作家達がプレイした人狼ゲームのログである。叙述トリックとかロジックエラーとか、そういったものと日夜戦っているミステリー作家。推理合戦とか書いているであろう作家。物語を提供するエンターテイナーである。ゲームへの貢献よりも面白さを取るのでは? 発言したら重箱の隅をつつきまくるのでは? それとキャラと作家が誰なのか中の人当てクイズもできる!
 まあ、実際に疑心暗鬼のはびこる地獄です。それ以上はネタバレになるので何も言えないのだが。
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