2016年に読んだ本ベスト 小説・リプレイ

 1月以内を目標に頑張っていましたが、普段まったくしてない順位付けを一年前に振り返ってやるのは無理だということと、一年前に体調最悪で記憶力が壊滅していたけど、めちゃめちゃ面白い言葉に出来ないみたいな本の感想を再読せずに書くのは無理ですね。

【リプレイ】
RPF レッドドラゴン
 まとめて読むのも楽しいけれど、これはリアルタイムで読んでわいわいするのは楽しかっただろうなという本。プレイヤーがGMと共謀したり、プレイヤーがキャラ倫理に則って好きなように暴走したりしてすごい。物語が破綻しないようにみんな注意しているとはいえ、これをまとめあげた三田誠先生は流石である。まことを信じてると言われるのもわかる。

ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち
 TRPGがやりたくなってくるリプレイの名作。とにかく楽しい。そして出目は容赦ない。絶妙なタイミングでアレが起きて、プレイヤーのファインプレーでなんとかなりそうだったのにあえてしなかったのは最高だった。ジークの中の人。もしかして、ラブコメをやろうとする意思がまったくなくて求められていることに対応して変なことになっているように見えるのだが。 
 続編が出ているようなので読みたい。

【SF】
人という怪物 (混沌の叫び)
 主人公の住む惑星ではノイズ菌によって男性の心の声が周囲に漏れてしまう。男性しかいない騒音に満ちた町プレンティスタウンで育ったトッドは、あとひと月で正式な大人になる。首長が本を燃やし子供達の教育を止めてしまったので文字も読めない。ある日、静寂を感じて女の子と出会う。
 プレンティスタウンからの逃亡やら独裁者の誕生やら、不本意ながら独裁者の部下となり圧制をする側になってしまうトッドとゲリラとして活動するヴァイオラとかスパクルとの軋轢が戦争に発展したりと見所が多すぎる。
 ヤングアダルト向け小説らしいんだけど、えぐい。子供から大人へとなっていく物語とかあったけど、先進国の普通の大人はこんなえぐい経験をしない・・・・・・。

エクソダス症候群
 安定と信頼の宮内悠介。読みやすいし面白い。

蝉の女王
 ギブソンを読んで俺って実はサイバーパンク苦手なのではと思っていたのだが、めちゃくちゃ面白かった。スターリングは全部読んでいきたい。うーん、これ復刊されないかなあ。

アヌビスの門
 タイムトラベルをして過去に戻る。知識があるから発明とかで一攫千金! をするためにはまず金や人脈が必要なので、偶然タイムトラベル中にはぐれてしまった(つーか拉致された)主人公は当然当時のお金を持っていないので何もできない! 伝手もなければ金もない人間はまず乞食から始めなければならないという厳しい話。

【ミステリ】
丸太町ルヴォワール
 いろいろと忘れていたので再読。今読むと逆転裁判だコレー! 大雑把に説明すると過去の事件に関して非公式な裁判をしているんですが、検察側も弁護側も証拠の捏造したり、 撫子ちゃんらへんが最高なので続きを読みたい。と言いつつ続きを読むのを忘れていたので、3月までには読みます。Twitterでフォローしている作家はなるべく最新刊まで追いつきたいですね。

市立高校シリーズ
 最高だった。俺は連作短編とか短編ミステリが好きなんだなあと言うことを認識しました。創元のミステリを読んでいると俺はこんなに楽しいミステリを読んでいていいのかと思います。とても幸福で引越し前なのに積読を無視して読んでました。
 オチのよさでは「さよならの次に来る」でラブコメとしては「いわゆる天使の文化祭」が最高です。

【その他】
レベル96少女、不穏な夏休み
 まじめに紹介した記憶がなかったんですが、かつて妖怪(幽霊でも神霊でもいい)ハンターとか祭事とかしていた霊能力少女が現代社会に適応していく話です。適者生存は汀こるもの作品の共通するテーマなので、死神の付き人になるならサバイバル技術を見つけて殺人事件が起きれば自力で身を守るようにならねばならんし、ミステリオタクの愉快犯集団に所属するならミステリ読みとして成長して自力で紛争を起こす。というわけでれべきゅーの主人公の出屋敷市子は普通の中学生になるためには普通を知らなければならないのだ!
 今回は普通の中学生の友達を担当していた芹ちゃんがついに【外付け常識装置】という称号を手に入れた。この外付け常識装置のすごいところは天狗OS対応している。まあ、いっちゃんを真人間にしようと頑張ってた努力が天狗に認められたということですね。天狗に認められてもな。
 同性であれ異性であれ友情とはいいものだ。というわけで芹ちゃんとの友情が良い。汀こるものにしては珍しく良い話風ではなく、良い話だったのがすごい。

スコーレNo.4
 かつて書店員達の間でTwitter発のベストセラー小説を生み出そうと言う企画があった。簡単に言うと全国の書店でこの本を推すことでベストセラーにしてしまおうという企画。そのときに買ってからずっと積んでたんですが、やはり面白い。
 少女が大人へと成長していくのを4つに分けて書いてある。これは面白いし作者の名前を覚えて読んでいきたいと思わせてくれました。これは
 作者名で今ぐぐったら本屋大賞受賞とか書いてあってびっくり。

【ライトノベル】
ラストエンブリオ

 あれだけ周囲に美少女がいながらまったくラブコメをしようとしないというか、発展する気配と言うか甘さとかそういうのを一切出さない十六夜くんはそれはそれで良かったんですが、焰くんにはラブコメを期待してもいいんでしょうか。後輩ヒロインが妙にツボに入ったのでください。新主人公ズに経験を積ませるために攻略方法を用意してから強制参加させるのうまいなあ。

千の魔剣と盾の乙女
 最近のライトノベルはハーレムを完成させる!
 魔王を倒してついでに隠しボスみたいなものを倒しました。魔王の側近を倒すほどの超強いパーティーでも、それはそれとして砂漠に挑むにはしっかり準備してガイドを雇わなければ死ぬ。そういう地味な冒険をしっかり書いてくれるので地に足がついていてとても良い作品だった。

スカイ・ワールド
 最近のライトノベルはハーレムを完成させる!(二回目)
 主人公が人間関係でめちゃめちゃdisられているのが良い。愛の告白を堂々と保留して、人間関係が壊れるのを嫌がり、安易な道を選ぼうとしたらヒロイン達の奇想によりハーレムルートを選択させられる。外野からはその状況をめちゃめちゃ楽しそうに見守られているあたりとか最高です。モブに共感するライトノベルとは。
 何度でも言うがゲームを楽しもうとする姿勢がとても良い。装備を整え、戦略を練って偵察を出してボスモンスターの属性やルーチン等の情報を集める。ゲームなんだからゲームとして攻略していくので楽しい。

剣と炎のディアスフェルド
 兄王子を人質に出すことで戦争を停戦を終結するところとなったイアンマッド王国。国内では残った弟王子が他国からの謀略に対抗するために英雄振りを人質に出た兄王子は人質の身でありながら、あふれ出るその英雄振りで名声を高めていくという骨太ファンタジー。
 優秀な剣士であり、民を思いやり、兄を思いやるがゆえに優柔不断な面を見せる弟王子のレオーム。もどかしいと感じるものの、だからこそ、その人柄に惚れて周囲がついていくのも分かる好人物。これだけ書いて戦記物としても楽しいものが出来上がったと思う。
 それに加えて兄王子ルスタットの英雄譚もあります。人質という立場でありながらも、通行人から無茶なことを言って絞れるだけ関税をとろうとする悪漢を懲らしめたりと、この人は素で英雄振りが板についてるとなかなか今には見ないタイプでこちらも面白い。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典
 ライトノベルは楽しければそれでいい。俺の人生に何か影響を及ぼすような読書体験とかいらんし、深く考えさせられるストーリーとかもいらない。ただ、楽しければいい。
 というわけで楽しかったです。覚える必要のある細かい伏線とか特にないし、王道ストーリーでだいたい先が読めるのだが、逆にそこが安心して読める。
 疲れているときとか睡眠が足りないときとか、そういうときにただ楽しいを提供してくれるライトのベルはいい。


機甲狩竜のファンタジア
 戦車で竜と戦うのが一般的な世界観なのかと思ったら、まさかの普通の剣と魔法のファンタジー世界。そこに戦車をぶち込んで来て、なんかすげえ悪魔合体している。俺は戦車物が書きたいんだ!!という作者の強い意思を感じる。一昔前は第二次世界大戦物でデビューしたガチ戦記作家だもんな。
 王道はしっかり書けば面白いんだ!というのが持論ですが、その面白いにプラスアルファとして戦車があるのはすごいね。アホじゃねえか。げらげら下品に笑いながら読んだ。
 頑張ってベストセラーになって古文書に語られる戦車妖精ミハエル・ヴィットマンの戦闘とか外伝で出して欲しい。

【ファンタジー】
空色勾玉
 日本のファンタジー作家。和風ファンタジーの書き手として、ファンタジー小説愛好家から愛されている超有名作家ですが、実は未履修でした。絶対面白いだろうと思うと買うけど積む癖をどうにかしたい。
 大変面白かった。日本神話をモチーフにした物語で、江戸時代より前とか全然用語わからんし、ビジュアルイメージもわかないんだけど、大丈夫かなと思いましたが平気でした。流石にわからない単語は調べましたが、ぐいぐいと引き込まれて楽しいひと時を過ごせました。読んでた時は電車遅延で22時まで電車が動かないという普通なら大変つらい思いをするときだけど、この本が楽しかったからいい日だったと言えるくらい良かった。


アーサー王と円卓の騎士
 サトクリフの書くファンタジーはどれも最高です。海外の英雄譚が読みたければとりあえず、読んでおくと幸せになれます。
 アーサー王伝説といえばランスロット。このシリーズはアーサー王と~で始まりますが、アーサー王が主人公と言うわけではありません。そもそも原題にアーサー王とか一言も書いてないしな。基本的にはアーサー王伝説に出てくるキャラクターの冒険譚。もちろん、アーサー王の冒険もあるけど、どちらかと言うとだいぶランスロットに比重が寄っています。サトクリフどんだけランスロット好きなのと思わなくもないが、そもそもアーサー王伝説の円卓の騎士ってそれぞれ主人公として独立した物語とか持っていて、ランスロットは他の騎士との関わりが深いから仕方ないよね。本人も冒険しまくってるし。
 本シリーズはアーサー王伝説に出てくるアーサー王と円卓の騎士達の冒険譚を集めた連作短編と聖杯探索についての長編とカムランの戦いの長編。この三冊を読めばだいたいアーサー王伝説は履修できるので是非どうぞ。

【トンデモ枠】
Jの神話
 トンデモ展開が起きてからは、なぜおれはこんな思いをしてまでメフィスト賞を読んでいるのだろうと疑問に思いましたが、まだまだ年に二冊ぐらいはメフィスト賞を読んでいきたい。ミッション系学校で起こる自殺についての謎が~っていうSF百合ミステリホラーです。
 面白かったかと聞かれたら苦しかったと答えます。
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