月刊オススメの本2017年7月号まとめ

沈黙の書
 オーリエラントの魔導師シリーズは魔導師の月以外ならどこから読んでも問題ありませんが、本書は時系列として最も古いということで、入りやすいと思います。魔導師が個性から体系的な技術として育まれていく様子。<風の息子>の利用されていく冒険譚。無知であるがゆえに利用されていく<風の息子>はテーマとしては教育の重要性を語っているようですが、そんなことを気にする必要は特にありません。
 
五月の鷹 (BEST CHOICE crew)
 円卓の騎士ガウェインの結婚をアン・ローレンスの愛に満ちた筆致で書き綴られています。ガウェインは策略に嵌り、すべての女性が求めるものは何か?という問いに対する答えを探しに旅に出る。
 ガヘリス、ガレス、アグラヴェインといった兄弟の結束。細やかな円卓の騎士の冒険ネタが挟まれて作者の円卓の騎士が好きなんだなというのが伝わってきます。

東の海神 西の滄海
 十二国記を読み始めたのだが、ここまで三冊で傑作しか読んでいない。あまりにも面白かったのでテンションが躁状態に移行して、ちょっと暴走してしまいました。反省。
 テーマは王と民。復興したばかりというよりまだ復興中の国に騒乱が起きる。キャラクターが苦しんでいく内面描写がもうほんと最高です。

風の名前 5
 第一部完! 物語としては全然まったく終わっていませんが、これだけ面白い物を書いてベストセラー作家になっておきながら、日本でファンタジーブームの終焉まで原書でも2巻を出さなかったあたり、ロスファスは鬼ですね……。日本語訳とはいえ、さすがに文庫5冊もかけるだけあって物語でおきていることも結構あり、ここではざっくりとしたあらすじですら書ききれません。
 かつて英雄でありながら今は宿屋の主人として隠居しているクォートが語るかつての生活。幸福な生活から孤児への転落、孤児として生きるのに精一杯だった生活、孤児からの脱出と魔法学校で機知に富んだ行動による生活。数々の困難を乗り越えてるんだけど、割と余計なことも沢山しているので、強い恨みを買っており今後も軋轢による騒動が期待できそうです。
 三部作のうち二部は翻訳も来年出版と決まっていて、三部は今年原書が出る予定です。

路傍
 治安の悪いハードボイルド小説業界に足を踏み入れて、カルチャーショックを受けている。舞台となっている船橋を知っている身としてはあそこってそんなに治安悪かったの!? とさらにショックを受けた。酒、タバコ、セックス、暴力、ドラッグ、セックス。二人の男によって、あまりにも自然に行われる反社会的行為の数々にえらくびっくりしました。
 不良に憧れる少年みたいな気持ちになったので、ハードボイルドをもっと読んでみたいと思いました。ポップで読みやすい文体で息を吸う用に行われる犯罪。良い。

恋は光 1-6
 方向性はだいぶ異なりますが、この幼馴染に萌えろ!大賞2017の座をりぷねすと俺の中で争っている。いや、もうこの幼馴染二人の距離感が見所ですよ。互いにいろいろとわかりあっているし、一緒にいることが自然になっているのがとてもいい。そして、思いっきりネタバレするけど、6巻ではついに幼馴染の告白!! 幼馴染の告白!!! このまま押すんだ!! いけーと応援する気持ちが高まってきます。
 幼馴染とくっついたら大傑作として周囲に布教していきたいですね。
 
叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士
 かつて邪神を倒したパーティ一行の一人であった主人公(性根は純朴な田舎者)が邪神を倒したことで敗戦国となった国家の悲惨な現状を知ってしまう。どうすればいいのか分からないまま目の前の非道をボコってたら、いつの間にかどんどんかつての邪神国家に感情移入していき後に引けなく……。
 通常なら無理難題となるものをあっさりと主人公の無双っぷりでどうにかしていくのも楽しい。しかし、所詮主人公は超強いだけの戦士。それ以上でもそれ以下でもないため、出来ないことは出来ないという線引がきっちりしている。良い。

14歳とイラストレーター (MF文庫J)1
 本書は物語形式でイラストレーターについて分かる貴重な一冊である。流石に甲斐甲斐しくお世話してくれる14歳JCは現実のイラストレーターのそばにいないと思うが。イラストレーターの生態やなんで忙しい割に同人誌出してるの?という謎がわかる。
 本書のラブコメパートはとても犯罪臭がする。やってることそのものは、ものすごく変態というわけではない。というか通常のライトノベルと比べれば抑えめである。だが、だからこそ、犯罪くさい。主人公が成人でヒロインが14歳という点でだけで、ここまで犯罪臭くなるとは。というか、これたぶん普通に捕まりますよね。
 いや、冷静に考えるとラブコメって犯罪多すぎなのでは?(正気になった)
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