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草野原々 『これは学園ラブコメです。』 読了

 そういえば、この本について語っていなかった気がする。正直、読んだときは体調がそんなによくなかったので、ぶっちゃけ、頭の痛いこの作品について語るのを拒否していた。まあ、本作品でメタフィクションで様々なジャンルが交差してジャンルという巨大な敵と戦って最終的に学園ラブコメにたどり着く話であり、その意味では作者がこれを学園ラブコメだと声高に主張するのも間違っていないと思う。

 この本の何を語ればいいのかさっぱりわからんのだが、なんていうか、確かにこれは早川書房よりもライトノベルレーベル向けというか、早川読者向けではないかもしれんが、じゃあ、ライトノベルレーベル向けの作品かというとそれもまた微妙じゃね? という気がしないでもないですね。ここでガガガ文庫はやっぱり違うんだぜとか言い出すとフォロワーに怒られるのですが、まあ、なんていうか、これがライトノベルレーベルで出たのはひとつの狂気だと思う。つーか、これはどっちかというと星の海あたりなら納得感はあるが、あそこで出すには固定読者の数が足りないのかなあと思う。せーかいしゃはバカ売れしないけど、まいじゃー(死後)に固定読者がいる作家を連れてくる印象が強い。

 作品の中身についてさっぱり語っていないのだが、学園ラブコメを完遂する話としか言いづらいというか、ホラー展開やミステリ展開やSF展開が侵略していくたびにメインヒロインがころころ変わり、学園ラブコメに到達するために戦っていく作品なんですよ。文脈を無視して襲い掛かってくる○○展開。タイポグラフィからいろいろと用いた多様な表現。あとがきを使うとか、■を盾にするとか二次創作的手法を使うとか、あらゆる手を尽くして生き残ろうとする彼らの物語は、なんていうか、頭が痛くなってきますね。
 いや、なんか一昔か二昔前には結構2chまとめサイトのおかげで、ライトノベルの文章力がーという人達がいたんですが、そういう人達にこれを読ませたらどう反応するのか気になりますね。破綻を恐れないというか、ここまで来ると逆に破綻しないのではないか。

 ゲンゲンの短編は今までも短編を続けて読むと面白いけど頭が痛くなってくるという感想でしたが、第一長編ということで今度は頭が痛くなってくるけど、面白いという感じでしたね。
 ゲンゲンの作品の頭が痛くなってくるというのは難しいとかそういう意味ではまったくないので安心してください。
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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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