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三門優祐他 『Re-ClaM_Vol.1_Digital_Edition』 読了

 本書は確か去年くらいに文学フリーマーケットにクラシックミステリ愛好家のゆーゆー先輩こと、三門優祐氏が企画し、編集、執筆した同人誌の電子書籍であり、権利の都合上一部は削られているらしいが、紙は通販も一瞬で完売したなかなかすごい同人誌である。電子書籍版をわざわざ出したということや本人のツイートからも紙の再販の予定はないと思われる。
 マーティン・エドワーズ『探偵小説の黄金時代』の翻訳者によるあとがき? 紹介? にマーティン・エドワーズ本人へのインタビュー(国内初)。芦辺拓が実際にマーティン・エドワーズと会ったときの印象を語っていたり、三門優祐のマーティン・エドワーズ作品(全部未訳)レビューが載っている。
 『探偵小説の黄金時代』を読むようなクラシックミステリに興味がある人なら既にこの本を読んでいるでしょう。つーか、ぼくがラノベばかり紹介していることもあって、ミステリ読みなんて知り合い(のごく一部)しかこのブログ読んでないし、そういう人に向けて書く意味はないですね。

 このブログを読んでくれている人の大半はいやいや日本に翻訳がなかったら紹介されても読めないじゃんと思われるかもしれないが、少なくともエドワーズのインタビューは日本語で読めます。今後、エドワーズの長編小説が翻訳されていくのかはわかりませんが、長編が翻訳、売れていった際にもっと前から注目していたんだぜとドヤることができます。と言いつつもぼくもそんなことには興味ないですが。

 この本を読むことで得られるものは日本にめちゃめちゃ多くある本を紹介している雑誌やら本やら書評本やらと同じく、まだ自分の知らない名作が世界にあることです。ぼくは英語が読めないので、この本で紹介されている本をほぼ読むことができません。しかし、この本を読んで世の中には宝の山が大量に眠っていることを思い出させてくれます。これは夢ではなく事実なのです。手を伸ばせば手に入れることもできます。
 もちろん、そんな高く手を伸ばさなくても、周囲で満足することはできます。世の中にはたくさんの日本語で書かれた本があります。ミステリだけを見ても、そもそもぼくはあまりミステリを読んでいる人間とは言えないこともあり、ソシャゲと会社を辞めて10年ニートをしたとしても読み切れないほどあります。ここにレビューなどを寄稿している人達はインタビューのエドワーズを除き日本人です。自宅には日本語で書かれた本がいくらでも未読のまま積まれていることでしょう。それでも、まだ知らない本を探し出して読んでいます。貪欲に面白い本を探すパワーがあります。
 これはこの最近、ぼくから急速に失われてしまっていたものですね……眩しく感じます。面白い本が読みたい! 欲望を解放しろ!

 世の中には面白い本の紹介をしている人は沢山います。そんな中で、この本はただ面白い本があると言っているのではないです。この本は面白い本は"探せば"まだまだ沢山あるぞ!と誘っているのです。そこが今回ぼくには嬉しく感じました。
 ぼくは実家に帰り、物理的な収納場所の限界という壁にぶちあたりました。あと転職をした際に金がないという経験をしました。買わない理由ばかりを探している自分に気づいていても目をそらしていました。でも、本当はずっと、欲しかったんです。
 いや、いい本を読んだ。目の覚める思いでしたね。
 
 とはいえ、物理的に金のないのはどうにもならないんですけどね! まずは新刊を我慢するのをやめよう! 気になったら買うんだよ!
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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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