読書日記0804?

 7月中基本的に体調が最悪より上になってなかったんですが、最近は体調がよく寝坊をしたものの、睡眠がちゃんと摂れていて大変に気分がいい。どころか、躁状態(おれうつ病なんだけど躁ってなるんだね)になって、先週の金曜日にはいえーい!って十二国記を読んでテンション爆上がりして、終わってから金曜日には本屋に突入して、土曜日用にめっちゃ無理な計画を立てたり(通院と寝坊で破綻した)、日曜日は地元・名古屋の両図書館に行って、ジュンク堂に立ち寄り買い物をして、割と処理できる量ではない本を借りてきました。なお、ぼくが一番読みたい本はファンタジー小説で、乾石智子の『沈黙の書』をまず読んで(この文を公開しているときには読んだであろう)あとこの自分の中でのファンタジーブーム中にいい加減に読まなきゃと思う『翼の帰る処』を読んで、読みたいと思った本をガンガン読んでいきたいですね。
 ところで、ぼくの月刊オススメとか今みたいに日記に読書感想をつけるのとかってたいていの場合、他人がやってるのを見て、感銘を受けてパクってるわけなんですが、みんな早々に諦めててびっくりします。俺みたいに何食わぬ顔をして再開するとかしてほしい。
 
 本日の一冊は「五月の鷹」です。これは円卓の騎士の一人ガウェイン卿のラグネルとの結婚の逸話を著者のアン・ローレンスが自己流でめっちゃ手を入れて短編ぐらいの逸話を全力で書き直しています。
 おお、今まで読んだことないって思ったのは、ガウェインとその親族の結束が書かれるというところですね。俺が知らないだけで、結構あるかもしれませんが、ガレス、ガヘリスはともかく、アグラヴェインが親族の誇りを大事にして、兄である家族を守ろうとするあたりが珍しい。ガレスは冒険譚を持ってるし、ガヘリスは冒険譚こそないけど、従者としてガウェインのエピソードでよく出てくるし、この二人の死がランスロットとの決定的な軋轢になったんだけど、アグラヴェインは冒険譚も持っていないし、ガウェインと関わりが親族である割に薄い。アグラヴェインがわかりにくいだけで親族を大切に思っているというのはなかなか見ない。ここまで語っておいてなんですが、本書でのアグラヴェインは普通に脇役ですし、性格も良いとは言えないです。
 本書はめっちゃ原典を改造していますが、円卓の騎士に対する深い愛情。さらりとこちらを試すように出してくる円卓の騎士ネタとかいろいろと良かったです。
 ところで、ガウェインのことを何も語っていませんが、ガウェインがとてつもなく誠実で善良な騎士として融通がきかないところを除けば、非の打ち所がなくてすげえなあと思います。

読書と日記0731

 読書家には本屋が必要だと感じた。地元の本屋が潰れている今、本屋に行こう行こうと思っても遠くてなかなか出かけられなかったが、久しぶりに本屋に勢いで出かけたらすごく楽しかった。Amazonのポイント還元とかセールで、本の表紙とタイトルを確認する作業は普通に辛いのだが、本屋でひとつひとつ、あるいはおおまかに書棚を見て、気になった本を手にとってぱらぱらと確認して買う。その本屋さんが何を売りたくて何を推しているのか確認する。そういったひとつひとつの行動がすごく楽しかった。本屋には新しい本との出会いがある。あと、やはりKindle化しない本が多々あるので、そういう本との出会いは最近はなくなっていたけど、やはり本屋さんはそういうところも強い。良い気晴らしになった。
 
 この流れで買った本についてオススメできれば良かったのだが、買った本のうち1冊しか読了してなくついでに面白くなかったので、今回はついに「グイン・サーガ」をオススメする。
 グイン・サーガといえば現在170冊に届こうかという長大な物語である。まだ私も41冊しか読んでいないのだが、これがまた面白い。最初に読み始めたときは丁度、著者の死!という辛い現実にいきなりぶち当たり心が折れたけど、グインサーガはもともと面白くなかったら打ち切り!という感じで読み始めて、最新に追いつくには数年はかかるだろうと思ったので、再開して、一ヶ月一冊のペースで読んでいるのだが、これが意外と苦にならない。もちろん、常に傑作!!というわけではないのだが、常に安定して面白い。読み進めるコツは用語は雰囲気で察する。面白くないと思ったら(特に外伝は)切り捨てるぐらいです。

パトリック・ロスファス 『風の名前1~5』 読了

 本書はパトリック・ロスファスのデビュー作にして、日本ではハリポタやロード・オブ・ザ・リング後のファンタジーブームで雨後の筍の如く翻訳された海外翻訳ファンタジーの中でも、ファンも多く有名な作品で続きの邦訳を待ち望んでいたファンも多くいたのだが、いかんせんロスファスが続きを出さないというか、一度書いたけど書き直しただかで、原書が2011年になるまで出なかったとか。当然、日本のファンタジーブームは既に(少なくとも海外翻訳FTに関しては)終焉を迎えており、元々出版していた白夜書房は出す気がなく、映画化・TVシリーズ化の話が出て、ようやく早川書房が権利を買い取って文庫で復刊となったと思われる(後半は推測です)。素晴らしいことに第二部も翻訳予定が決定しているらしい。
 
 はい。めちゃくちゃ面白いです。原書自身も長く早川書房の基本である分冊で出されているので、流石に第一巻から物語が劇的に動くということはないんだけど、めちゃくちゃ面白い。
 簡単なあらすじを含めて述べよう。道の石亭という小さな宿屋の主人コートは、実は無血のクォートとか王殺しのクォートとか物騒な呼び名を持つ伝説の人物だった。隠遁生活をしているところだったのだが、ある紀伝家が彼をつきとめて数々の伝説について、真実の話を教えて欲しいと懇願するが、クォートはやってもいいが曖昧にやるのは嫌なので3日はかかると言う。
 第一巻では旅芸人の一座の一人であったクォートの幼少期が語られる。父や母やその他の人物、途中から合流した秘術士から様々なことを教わっていく。
 第二巻では一座を謎の集団チャンドリアンに皆殺しにされたクォートは浮浪児として、必死で命を繋いでいく様子が描かれて行く。ここから劇的に面白い。浮浪児であるクォートは旅芸人としていろいろな町を見てきた。秘術士の元で様々な勉強をしてきた。だから手先が器用だったり、観察眼に優れるのだが、それだけで生きていくには厳しいのが書かれて行く。
 第三巻では秘術校編(魔法学校編)になり、一座で培った機転やリュートの腕、一座の秘術士から習った知識。やり返さずにいたら酷くなる浮浪児時代の気性などで、活躍しつつも鞭打ちを受けたりしているが、二巻からそうだが、とにかく金のなさが語られていくのが厳しい。
 その後も、チャンドリアンの影を追ったり、いつ会えるのか分からない美少女との出会いなどもいろいろあるのだが、本書はとにかく金がないのが語られていく。
 
 本書を読んで誰もが一番印象に残っているのではないかと思われることとして、クォートが浮浪児時代以降にとにかく金がないことだった。浮浪児時代は当然として、大学入学時には奨学金のようなものを勝ち取って入っても、学院に通い続けるために金がなく、勉強を頑張るためには金を稼ぐ時間が減る。そういった苦学生の辛さが存分に語られる。音楽の才能はあるけど、楽器を買う金がない。演奏で稼ごうにも、一発で賞をとり、自由に演奏できる権利を獲得しなければいけないなど、厳しい生活が語られる。
 本書は魔法学校物と書いたが、共感術という魔法はあまり使われない。共感術は法則がしっかりとしたあり、曖昧なところはあまりないSFみたいな魔法なのだが、他人に対して悪意を使ってはならない。使えば放校となるので学生達はおいそれと使わない。クォートは貴族の息子アンブローズと大学で早々と敵対することになるのだが、共感術を使って戦いなんて始めれば一瞬で放校になるので、アンブローズは貴族としての金を使ったやり方をメインで攻め、クォートは機転で乗り越え相手をコケにすることでやり返すといったことがある。これもまた面白いのだが、魔法も時には使われる。絶対にばれない状況で共感術を使ったりといったところがあり、これがなかなか上手いと感心してしまう。
 第二部からはもっと魔法が使われたり冒険が出てくるだろうから、早く来年の翻訳が出るのが待ちどおしい。
 

読書と日記0710

 ついに、体調不良による不眠で土日が過眠と呼べる時間になった。17時間寝たのは人生でも珍しい経験だ。というか、休職していたときぐらいしかそこまで倒れていてた記憶はない。体調の都合で仕事を辞めようか考えていたのだが、その考えが現実味を帯びてきた。
 
 まあ、そんなことはどうでもいい。本日は間隔が空いたので二冊紹介したいと思う。
 一冊目は「救世の背信者」ジャケ買いだったが、そこそこ面白かった。主人公は超すごい能力者だったけど、昔いろいろあって今はその力を~というので、ここまでドストレートな王道は逆にあまりにみねえなと驚いた。バトルでそこまでテンションは上がらなかったが、ヒロインが可愛いので、ジャケ買いした甲斐はあった。脳を使わずに読めるところとかは疲れた身体には良かった。
 二冊目は「14歳とイラストレーター」企画・原作に溝口ケージって卑怯だ。イラストレーターってどんな職業なの? という疑問は常々あったので、なかなか興味深く読めた。プロイラストレーターってなんで同人出すんですかって疑問に対する答えは衝撃であった。ラブコメパートでは14歳のレイヤーとの交流があるわけだが、特別ラブコメとして変態なことはしていないというか、かなり健全な部類なのだがいちいち犯罪臭い。

読書と日記0703

 毎日書こうと思ったのに、ブログに上げるのを忘れていた。
 地元で十年近くお世話になったブックオフみたいなところが閉店セールをしていた。閉店セールはとっくの昔に始まっていたらしくゲームの類は渋い。
 最近、エロゲショップがエロゲの取り扱いをやめて、ゲームショップが潰れていたり、地元がとても生活しづらくなっていたが、やはり世の中通販に頼れということなのだろうか。オタクにとっても、ウインドウショッピングは大事なのだが。手軽に寄れる駅の近くのブックオフみたいなものは地方にないのでブックオフ巡りをしよう!みたいなことができない。悔しい。

 さて、本の話もしよう。本日は乙一の『僕のつくった怪物』を紹介する。これはアメリカのとある兄弟が異世界に行ってしまうというファンタジー小説なのだが、この異世界がとても面白い。
 この異世界アークノアは複数の部屋で構成されているという世界だ。地面や海の下には下の階の部屋が存在して、空には天井の梁があるし、上の部屋が存在する。さらっと言ったが室内でありながら地面もあるし、植物は生えている。海らしきものもある!
 物語の内面について語ると長くなるので省くが、世界観がとても良い。一巻は文庫も出ているので読んで欲しい。
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Galle(がれ)

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↓長いので記事にしました。
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