月刊オススメの本2016年1-5月号まとめ

 期間が空きすぎたのでまとめます。忙しかった。

蝉の女王
 とりあえずスターリングは全部買うなりして集めよう。サイバーパンクって良いよねえ。

赤い街道の盗賊―グイン・サーガ(24)
 イシュトヴァーンが順調に悪堕ちしている。でも、まだ人の心が残っているので苦しいね! すごく良い!! このまま暗黒への道を進んで欲しい……悪堕ち最高!!

冴えない彼女の育てかた (10)
 創作のためなら良い雰囲気で女の子と話していても、容赦なくぶった切って他の女のところに行く……2巻でもやっていたが、最低だぞ倫理くん! しかし、新幹線という限られた時間で共通イベント全女の子分の取材をしろって指示を出すディレクターも最低だ。
 実はこいつらが作っているゲームが安芸倫也の攻略方法であるのではという点については、同意すると共に大爆笑した。倫理くんは全員分のラブレターを作成するのか。
 ネタが分からなくても問題ないけど、気になって買いたくなるVita版のステマには悔しい。でも、買いたくなっちゃう。

アイドルマスター ミリオンライブ! 4 オリジナルCD付き特別版
 静香と志保。負けず嫌いと負けず嫌い。友人ではなくライバルという距離感がいいですね。この二人が友人になる瞬間が待ち遠しいけど、永遠のライバルというのもありだな。ライブシーンの躍動感とかすごいなあ。
 順調に次のステージへと進んでいく他の皆を前に、置いてけぼりな気持ちを味わったところで初めて自分は既にアイドルだと自覚する未来とか結構いいですね。

スコーレNo.4
 かつて、書店員さんたちの手でTwitterを使ってベストセラー小説を生み出そうという企画があった。そのベストセラー小説にしようとしていた本がこれ。実際にベストセラーになったかは知らないのだが、多数の書店員さんが推すだけあって大変に面白い本であった。
 何度も読み返したいとか熱中して寝食忘れて没頭したとかそういう本ではないけれど、読み終えてからもっと長く読んでいたかったと思う。作者の名前は覚えておきたい。


昨日まで不思議の校舎
いわゆる天使の文化祭
まもなく電車が出現します
さよならの次にくる<新学期編>
さよならの次にくる <卒業式編>
理由(わけ)あって冬に出る

 市立高校シリーズ。なんかもう既に書いてしまったので特に書くことは……あるか。葉山くんの恋愛模様とか最高に面白いよね! 柳瀬さんは一巻でこそ健気な印象を持てますが、二巻以降はパワフルにアピールしていきますね。
周囲も葉山くんが愛されていると理解していて、話が進むと風評が柳瀬さんのお気に入りから愛妾にクラスチェンジしているのとか最高すぎる。

レオ・アッティール伝 (4) 首なし公の肖像
 2巻以降に主人公がやりたい放題しすぎているので、政敵がすごい勢いで増えていく。そりゃあこんなことばかりしてたら後世に悪名が残りますよね! 異星を舞台にした架空の歴史小説を存分に楽しもう。面白かったんだけど、間が空きすぎて重要なネタバレしか書けないので読み直します……。

残穢
 一人暮らしの家で読むのも嫌だったし、だからといって外で読んで一人しかいない家に夜中に帰るのも嫌だ。読んでいて、そんな悩みを抱きました。
 この気持ちを一人でも多くの人に味わっていただきたいので、一人暮らしの人に送りつけるテロをしたいですね。
 読み手の日常に恐怖で侵食し日常生活に悪影響を与えるのはホラー小説として最高だと思います。

アヌビスの門
 時間旅行者が帰還できなくなると、お金も、コネも、なに一つ持っていないので、まずは浮浪者からスタートしなくてはならないという厳しい現実。これがライトノベルだったら身分の高い人間なりに拾われたりして、未来を知っているというアドバンテージを活かせるのだが、ティム・パワーズは全然優しくないので、そんな都合がいいことは起きず、主人公は乞食として成長していく……。その後に魔術師との戦いとか見所は他にもいろいろとあるんだけど、やはり一番は面白かったのはここかな。

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月刊オススメの本2016年6月号

とある魔術の禁書目録(4)
 十年ぶりぐらいの再読。いまさらだしネタバレには気を使わないぞ! 上条さんって完全敗北したことあったんだなあと感心した。やっぱり主人公の敗北シーンは好き。

ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち
 読み物として楽しいんだけど、それ以上に読んでるとTRPGを遊びたくなってくる。権力の有効活用やらでGMの想定を超えていくぞんざい勇者団。プレイヤーが楽しんでるのが伝わってくるのですごく良い。TRPGやりたい。


月花の歌姫と魔技の王
 ダブルヒロインなのにタイトルに一人だけしかヒロインが入っていない! それはともかく、HJ文庫で久々のあたり! レーベルカラーが合わないとか思っててごめん。水没したのを買いなおしてよかった。今度まとめ買いして読みたい。

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
 アニメ化してとらドラ・ポータブルクオリティでゲーム化しないかなと思うくらい良かった。わかりにくいかもしれないけど、ギャルゲーマーである俺の最高の褒め言葉です。メインヒロインひとすじでふらふらしないのが良い所でもあるんだけど、各巻のヒロインと主人公のやり取りもとても良くてカップリングとして美味しい。美味しすぎる。
 青春ラブコメだと思ってたら想定外の重い話になってきたけど、果たしてみんなが幸せになるハッピーエンドにたどり着けるのか。続きが気になります。

魔弾の王と戦姫6~11
 弟2部完! 続々と戦姫をたらしこんでいくティグルくんは良い主人公ですね。ラッキースケベを除けば気持ちのよい青年で好感を抱ける。一人で全部何とかしようとしないのも良い。個人的にこのシリーズは戦記物として戦闘能力で超人はいても、将としての超人は存在せず、戦術の欠点を協議して補っていくところが良いなと思います。他国の問題に関わりすぎだろ!って思ったらまさかの第三部への布石だったとは……今後の展開が気になりますね。

スピリットサークル 6巻
 最終回のラストを見た瞬間、これ最終巻じゃなかったっけと二度見して意味に気付いて感動した。連作短編みたいな漫画で、こういうのを俺はもっと読みたいと思う。

人という怪物
 男性の思考が垂れ流されて他人に聞こえてしまうという惑星でのボーイ・ミーツ・ガール。戦争を引き起こそうとする悪からの逃亡を書いた一部。独裁者との戦いを内部・外部から書いた二部。第三部は異星人(原住民)スパクルとの戦争。
 戦争を止めようとする者、戦争に勝って守ろうとする者、戦争で復讐を成し遂げたい者。視点人物が一人増えて全部の立場と思考に共感できるので、苦しさが倍増しで非常に良かった。お腹いっぱい。

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月刊オススメの本2015年12月号

闇の虹水晶
 ここまでどれを読んでも面白い作家というのはそうそう居ない。なんというか、文章というか描写がすごく良い。この面白さを伝えるのは文章をそのまま引用するくらいしか思いつかないのだが、どこを引用すればいいのか迷う。Amazonのほしい物リストを公開しているファンタジークラスタに誰かれ構わず送りつけたい。

モーテ ―死を謳う楽園の子―
 一巻で完結していた物語。その続きは主人公(視点人物)を変えてきました。
 十代のうちに自殺してしまう病『モーテ』というその病にかかった子供達が収容されるグラティアが舞台。前巻よりも病気について深く描写されます。そして、登場する人々の優しい。優しいからこそ苦しい。
 著者のファンにとっていろいろと既視感のあった前巻と違い。今回は完全にオリジナル。

狼の口 ヴォルフスムント 7巻
 今までは攻める側だったけど、今度は城を奪取して守る側に! なんか尋常じゃなく攻城兵器強いですね……。
 なんかこれを読んでいると物量と質も上回る軍を相手に天才的な軍師の活躍で倒す! みたいなものは夢物語だと感じますね。それはそれで面白いんだけど、たまにはこういう容赦のない物語も楽しみたい。
 それはともかく、死んでいるのにさらっと背表紙に登場しているヴォルフラム……。

問題児たちが異世界から来るそうですよ?
 第一部完結! なんかするする読めて非常に良かった。圧倒的な強さを持つ十六夜を純粋な戦闘能力で超える絶対悪アジ・ダカーハとの戦い。始まったと思ったらまさかの短編小説をぶち込まれたり……これはWebスニーカーの短編連載をちゃんと追って行けということなのか。
 それはともかく、もうこれラスボスなのではと思うくらい強いぞ。人間以外が相手だと相手の戦力に合わせて強化されて50対50にまで引きあがるとか無茶苦茶な能力。各階層支配者や元魔王も参戦して主催者権限による弱体化をルール使っているのに、全然弱くなってない。
 こういう無敵を誇っていた主人公を能力的に上回る事態。嫌いじゃないです。

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月刊オススメの本2015年11月号

問題児たちが異世界から来るそうですよ? そう……巨龍召喚
 問題児シリーズの面白さは十六夜くんがどんなに強くてもゲームクリアには他者を必要とするところですね。単純な暴力では彼を相手にできるものはほとんどいないし、それだけでなく知識が豊富で頭も回る。でも、そんな十六夜くんが一人だけ活躍しないように、十六夜くんの動きを妨害する敵キャラを配置したり、時間制限をつけることで物語に適度な緊張感が出る。
 まあ、十六夜くんは範囲攻撃や遠距離攻撃がない(物をぶん投げるくらい)ので、彼を足止めできるキャラさえいれば、他のキャラが彼に頼れない状況は割と簡単に作れますね。
 ヒロイン枠にいるレティシアさんを除いてみんな活躍してきたので、あとはヒロイン枠にいるレティシアさんの活躍がみたいです。

対魔導学園35試験小隊5 百鬼の王
 主人公回。ここからが本当の本編だ! と言わんばかりの黒い話になってます。パワーインフレもしていきますし楽しくなってきました。しかし、このパワーインフレってうさぎちゃんだけ戦闘についていけなくなってしまうのでは……?
 原作でもアニメでも、モブっぽくやられていた京夜くんがなんかキャラ立ってきました。ついこの間までただのやられ役のモブだと思ってたのにこの成長ぶり。完全に想定外だ。
 このシリーズはほどよく真っ黒で読みやすいし気軽に何も考えずに読めて楽しい。


 明治や戦前を舞台にした小説なんてほとんど読んだことがないし、俺の乏しい語彙力では非常に魅力を伝えにくい。まあ、少なくとも皆川博子が全部買う作家の候補に入ったことは間違いない……作家としてのキャリアも長く冊数も多いので集めるのも一苦労しそうだが全部読みたい。
 
青春攻略本
 一人の作者を全部お勧めするという行為は信者と呼ばれても仕方ないんじゃないかと思われるがします。でも、なんというか作者と波長が合う気がするんですよね。
 ホモっぽくならない程度の男の子の友情物は好物です。友達の恋を応援してみんなで協力してバカやったりするところが良いですね。

隣り合わせの灰と青春―小説ウィザードリィ
 これを読んでウィザードリィにおいて侍こそが最強の戦士だと思わない人間がいるだろうか。ウィザードリィの各種職業の説明や善・悪両方のパーティーに内面や志向性を十分書いてこのページ数に収めているのはなかなかすごい。ベニー松山さんはもっと小説を書けばいいのになあと思わずにはいられない。
 
記憶破断者
 記憶を操る能力者 VS 記憶を短時間しか保てない主人公
 記憶を喪失してしまうため、ノートを使って記憶を補完する主人公は記憶を操られてもそれを覚えていることができない。そんな主人公が記憶を操る能力者とどうやって戦うのか。かなり楽しい。
 明かされなかった空白の部分はどうなっているのか。そこを考え始めると後味が悪い。
 
人狼作家
 人狼ゲームは考えて考えて考えなければならない。村人であれば人狼を吊るすために持論を展開して、目立ちすぎれば死ぬ。発言量が多く発言力が強いと反発されたり、対立されたりで吊るされたり食われる。占い師がいるものの、人狼や狂人が騙ることが多いのでどちらが信用できるか発言で判断しなければならない。寡黙であれば目立って吊るされることを恐れた人狼ではないか。村に貢献しない人間であると吊るされる。生き延びれば生き延びるほど人数は減るけど情報量は増えて判断材料が増える。どちらも人間なのでミスをする。定石はあるけど、定石を守るとは限らない。重要な能力を持った役職だけど仕事が忙しくて発言量が減って寡黙になり吊るされることもある。村人は疑心暗鬼になりながら人狼を探し続ける。
 前置きが長くなったが、本書は現役ミステリー作家達がプレイした人狼ゲームのログである。叙述トリックとかロジックエラーとか、そういったものと日夜戦っているミステリー作家。推理合戦とか書いているであろう作家。物語を提供するエンターテイナーである。ゲームへの貢献よりも面白さを取るのでは? 発言したら重箱の隅をつつきまくるのでは? それとキャラと作家が誰なのか中の人当てクイズもできる!
 まあ、実際に疑心暗鬼のはびこる地獄です。それ以上はネタバレになるので何も言えないのだが。

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月刊オススメの本2015年10月号

やがて君になる (1)
 恋愛で人を好きになる気持ちがわからない主人公が、同じく恋愛が分からないという先輩と出会う。そこで主人公が本当の恋を知る……だったらよくある少女漫画の展開なんだけど、これは逆にその先輩が主人公を好きになってしまう。自分と同じだと思っていた先輩に対してズルいという嫉妬を感じたりと今まであまり見ない視点で物語が進んでいくのが良い。相手が自分のことを好きだと知って翻弄していく主人公と全力で恋する乙女の可愛い姿を見せる先輩一冊で二種類の味が楽しめる。とても楽しい。
 あ、百合漫画です。
 
ペガーナの神々
 5年以上前から積んでいたのだが、最近になって復刊したので今が旬!とばかりに読み漁った。人間の尺度では図ることのできない神々の物語。全体的に表現が素晴らしく、ロードダンセイニを全部買いたくなる本でした。これぞファンタジー。
 
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (8)
 流石にもうこの作品を敢えて推す必要を感じない……と思っていましたが、8巻は実に俺好みな状況で前巻以上に楽しかった。圧政や暴君が必要とされる国家という素敵な状況。暴君へと成長したシャミーユ殿下の立派な姿には萌えずにはいられない。

俺の教室にハルヒはいない
 びっくりするほど俺好みだった。最近、ラブコメで想定外というのをあまり見かけなかったので、新鮮な感じがしてよかった。主人公の言動が想定外で常に変化球を投げてくるのが楽しい。お互いに恋愛的な意味合いで好きだと確認しあったのにそこで付き合おうという話にならないので、なんか先が読めなくて楽しめた。付き合えない事情があるならともかく、その子との間にはなかったからな……。
 まあ、打ち切りなのか最後は少々駆け足で説明不足もあったけど、ラブコメで重要なのはヒロインとの関係の発展! 友達でいよう!と終わったわけですが、友達と言いつつキスしようとしたり、本音を御せてないのがすごく良い。そうやって、友達だって建前のまま実質恋人な生活を数年過ごして結婚しそうなこの距離感。最高だ。
 

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